キヤノンメディカルシステムズ、1.5テスラMRI「Vantage Gracian」の国内販売を開始

2020.08.07

 キヤノンメディカルシステムズ株式会社(本社︓栃木県大田原市、代表取締役社長︓瀧口 登志夫)は、AI技術であるディープラーニングを用いて設計したSNR向上技術「Advanced intelligent Clear-IQ Engine(以下、AiCE)」を搭載した1.5テスラMRI「Vantage Gracian(ヴァンテージ グレイシアン)」の国内販売を本日より開始する。
 AiCEはディープラーニング技術を用いて設計したノイズ除去再構成技術であり、画像内のノイズのみを選択的に除去し高SNR画像を再構成する。大幅なSNR向上効果により高分解能画像の短時間収集が可能となり、限られた検査時間の中でより高精細な画像を提供し確実な診断をサポートする。
 AiCEは2019年7月に販売開始したハイエンドクラスの3テスラMRI「Vantage Centurian」に世界で初めてMRIに搭載された。現在では3テスラMRI「Vantage Galan 3T / Focus Edition」、1.5テスラMRI「Vantage Orian / S Grade」へとAiCE搭載MRIを展開しており、装置を導入した多く施設から高い評価を得ている。

今回、AiCEの価値をさらに多くの医療機関に届けるために、AiCEを標準搭載した新製品「Vantage Gracian」を製品化した。本製品は、AiCEに加え、MRI装置に要求される操作性・患者快適性・省コストの更なる追求により、大学病院からクリニックまで幅広いニーズに対応する1.5テスラMRI装置である。新しい圧縮センシング技術「Compressed SPEEDER」や「Fast 3D mode」をはじめとする高速撮像技術をAiCEと組み合わせることで、これまでにない高い次元で高画質と撮像時間短縮を両立する。1.5テスラMRIながらも、日常検査において3テスラMRIのような高分解能の画像診断が可能になり、高い臨床的価値を提供するとともに、検査時間の短縮化により患者さんの検査負担を軽減する。さらに高いスループットを実現し病院経営にも貢献する。

新製品の主な特長

1.AiCEがもたらす高画質と撮像時間短縮の両立
 ディープラーニングを用いて設計したSNR向上技術「AiCE」により、高画質と撮像時間短縮の両立に必要なSNRを最大3.2倍に引き上げることができる。1.5テスラMRIと比較した3テスラMRIのSNRが理論上2倍であるため、Vantage Gracianでは3テスラMRIに匹敵する高いSNRを得ることができる。これにより、日常検査において従来の3テスラMRIのような高分解能の画像診断が可能になり、より確実な診断を支援する。
 さらにAiCEは圧縮センシング技術「Compressed SPEEDER」や「Fast 3D mode」等の高速撮像技術との併用も可能です。一般的にMRIでは高速撮像技術による時間短縮にともないSNRが低下していきますが、AiCEを組み合わせることでAiCEのSNR向上効果により、画質を維持しながら、従来よりもさらに短時間での撮像が可能である。従来は撮像に3分程度の時間をかけていたルーチン画像が40秒以下の短時間で撮像可能になるなど、検査効率が飛躍的に向上し検査数の増加による収益向上が期待できる。AiCEが実現する高画質と撮像時間短縮の両立は、これまでのMRI検査の概念を覆す。

2.操作性・患者快適性・省コストの追求
 Vantage Gracianには、頭部・脊椎・心臓・膝関節などの形状を自動的に検出して位置決めを支援するプランアシスト機能があり、設定が煩雑な心臓検査では、検査に占める断面設定の操作時間を43%から9%と大幅に減少する。これにより、操作者の負担が大幅に軽減し、検査体制を見直すことができるため、院内の働き方改革の推進につながる。
 キヤノン独自の静音化技術は、全ての検査で画質劣化することなく静音化を実現し、さらに静音シーケンスを組み合わせることで検査時の騒音を最大99%低減する。これにより、患者さんの快適性が向上し、日々のMRI検査運用もスムーズに行える。
 また撮像室の最小設置面積16m2と、クラス最小のコンパクト設計のため、低磁場MRIが設置されている比較的狭い撮像室へも設置が可能です。入れ替えに必要な工事費用やダウンタイムを軽減し、導入時にかかるイニシャルコストを削減する。
 操作性・患者快適性・省コストを追求した本製品は、大学病院からクリニックまで幅広いニーズに応える。

●お問い合わせ
キヤノンメディカルシステムズ(株)
URL:https://jp.medical.canon/

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