富士フイルム、カラードプラに対応したプローブを新たにラインアップ

2020.04.21

ワイヤレス超音波画像診断装置「iViz air」向けリニアプローブ
薄型の先端部で血管穿刺手技を強力にサポート

 富士フイルムメディカル(株)(以下富士フイルム)は、携帯性に優れた軽量・コンパクトなワイヤレス超音波画像診断装置「iViz air (アイビズ エアー)」向けにリニアプローブを新たにラインアップし、4 月21 日より発売する。

 今回発売するプローブは、透析医療や神経ブロック、点滴など、穿刺が必要となる医療現場で需要の高いリニアプローブである。スマートフォン型の本体とWi-Fi で接続して使用するワイヤレスタイプで、従来のコンベックスプローブより約2 割軽い147g の軽量設計を実現。小型・軽量でありながら長時間動作(3 時間※1)が可能である。さらに、当社の画像処理技術「Clear Visualization(クリア ビジュアライゼーション)」※2 により、超音波画像特有のスペックルノイズ※3 を低減し、被写体の組織の境界や性状の描写力に優れた鮮明な画像を安定的に得ることができる。

 従来から好評のコンベックスプローブと共通の超音波画像診断装置本体には、カラードプラ機能を新たに搭載し、リニアプローブを用いることで血管穿刺の際の血流評価が可能となった。プローブの接触面にはセンターラインを表示し、中心位置を視覚化することで穿刺をサポートする。また、プローブ先端部の厚さを約19mmとし限界まで薄く設計。穿刺針の刺入位置を確認しやすく、スムーズな穿刺操作をサポートする。そして通常、穿刺の際には感染症対策のためプローブにカバーを取り付けるが、ワイヤレスタイプのため穿刺の際にプローブに取り付けるカバーのとりつけのしやすさが向上し、感染症対策をサポートする。

 富士フイルムは、医療現場のニーズを的確に捉え、そのニーズに応える製品を提供し、超音波診断装置の新たな応用分野の開拓を目指す。これにより、医療現場を効率的かつ広域的に支援し、医療の質の向上と、人々の健康の維持増進に貢献する。

※1 新品のバッテリー、常温、デフォルト設定、バッテリーフル充電状態の場合
※2 富士フイルムがX 線画像で培った画像処理技術を応用して超音波に特化させた画像処理アルゴリズム。
※3 超音波の波長に比べて小さな散乱体群によって生じる散乱波が干渉して、ランダムにまだらな点状の像が発生する現象

1. 発売日: 2020 年4 月21 日
2. プローブ名称
FWTL10-5 プローブ
ワイヤレス超音波画像診断装置「iViz air」※4 専用プローブ。
※4 販売名:FWU シリーズ、認証番号:301ABBZX00003000
3. 価格
3 年サポートプラン※5 977,200 円(税別) ※導入〜3 年目までの落下などによる突発故障をサポートする
※5 希望小売価格は販売店による販売価格を拘束するものではない。

5.主な仕様:
表示モード :B モード, カラードプラ
走査方式 :リニア走査
本体モニター :約5.5 インチLCD(233 万画素)
バッテリー :充電時間 120 分、起動時間 20 秒以下、動作時間 約3 時間
外形寸法 :本体(タブレット表示器)
約167g 約70(幅)×約147(高さ)×約8.9(奥行き) mm
リニアプローブ(FWTL10-5 プローブ)
約147g 約57.9(幅)×約170.5(高さ)×約29.0(奥行き) mm

●お問い合わせ
富士フイルムメディカル株式会社
03-6419-8033