聖マリアンナ医科大学病院、新型コロナウィルス感染症疑い症例への遠隔による画像診断支援サービスの無償開始

2020.04.10

 聖マリアンナ医科大学病院は、新型コロナウィルス感染症疑い症例の診断を支援するため遠隔による胸部CT検査画像の無償画像診断支援サービスを開始する。

 新型コロナウィルス感染症の診断においては、臨床症状やPCR検査をはじめとした検査データとともに画像所見も重要な意義を持つと考えられる。一方で、全国の診療現場においては画像診断を有効活用できていない状況もあろうかと推察する。聖マリアンナ医科大学病院では、従前より救急診療における画像診断活用に注力しており、24時間365日稼働している放射線部門や救命救急センター等に経験豊富なスタッフがいる。昨今の新型コロナウィルス感染症の拡大を受け、聖マリアンナ医科大学病院として、微力ながら全国の診療現場の支援をできればとの思いで本サービスの開始を発意する。

 本サービスは、画像診断活用でお困りの国内医療機関を対象としており、エムスリー株式会社が運営する医療従事者向け情報サイトm3.comの新型コロナウィルス特設ページよりアクセス可能なWebページにて利用が可能。同Webページから新型コロナウイルス感染症疑いの匿名化済みCT検査画像(肺野条件)を送信いただき、検査データはセキュアな通信環境下で聖マリアンナ医科大学病院の協力医師が拝見する。結果は同Webページを通じて確認できる。

 本サービスはすべて無償で利用できるが、あくまでも通常診療業務に加えてのボランティアとしての活動である。至らない点もあるかと思うので、何卒ご理解の程よろしく願いたい。
 全国の医療機関における新型コロナウィルス感染症の診療の一助となれば幸いである。

 なお、本サービスについては、アリババグループのデータインテリジェンスの中核であるアリババクラウド、同グループの先端技術研究機関であるアリババDAMOアカデミー、同グループのヘルスケア・プラットフォームであるアリババヘルス.インターネットを利用した医療情報発信プラットフォームを手掛けるエムスリー株式会社、医療情報クラウドサービスを提供する株式会社NOBORIが支援している。

●お問い合わせ
聖マリアンナ医科大学病院
URL https://www.marianna-u.ac.jp/hospital/