EIZO、医療チームとの映像共有を促進する57.5型手術用モニターを発売

2019.12.04

 EIZO(株)は、4K UHD解像度対応、57.5型の手術用液晶モニター「CuratOR EX5841」を2020年4月6日に発売する。価格はオープン価格である。
 オープン価格の製品は標準価格を定めていない。

 脳神経外科や形成外科、眼科などでは、肉眼では見えにくい微細な組織を拡大観察して治療を行うために、顕微鏡を用いた手術が行われている。しかし、顕微鏡の接眼レンズを覗く姿勢を長時間続けると、執刀医には首の痛みなどといった身体的な負担がかかるといわれている。また、顕微鏡を通して執刀医が確認している映像は、助手や看護師に共有できないため、医療チーム全員で治療の進行状況を視覚的に把握しにくいという課題がある。

 この課題に対して、顕微鏡を覗く代わりに、顕微鏡を通して視認できる映像をモニターに表示し、チーム全員で画面を共有しながら手術を行うというニーズがある。EIZOは、このニーズに応えるべく、手術用モニター「EX5841」を開発した。

 「EX5841」は、フルHDの4倍にあたる4K UHD(横3840×縦2160ピクセル)の高解像度と広色域表示に対応。高精細かつ鮮明な画質により、顕微鏡を覗いて得られる術部の映像を、微細な組織まで画面上に忠実に再現する。顔を上げた状態でモニターを見ながら無理のない姿勢で治療を行えるようになるため、執刀医の身体的な負担軽減が期待できる。

 また、離れた場所からも高い視認性を発揮する57.5型の大画面により、手術室内の医療チーム全員に、執刀医が見る手術顕微鏡の映像を共有できる。治療の進行状況を視覚的かつリアルタイムに把握できるので、手術の円滑な進行やチーム医療の充実につながるうえ、研修医の教育にも有用だ。

■お問い合わせ

EIZO株式会社:https://www.eizo.co.jp/