富士フイルム、下部消化管用拡大スコープ「EC-L600ZP7/L」を発売-レーザー光源搭載内視鏡システム「LASEREO(レザリオ)」に大腸ロングタイプが新たにラインアップ-

2018.07.10

 富士フイルムメディカル㈱は、内視鏡システムの光源に波長の異なる2種類のレーザーを用いた内視鏡システム「LASEREO(レザリオ)」用スコープのラインアップとして、レーザー専用下部消化管用拡大スコープ「EC-L600ZP7/L」を、2018年7月10日より発売する。
 本製品は、市場で評価の高い下部消化管用拡大スコープEC-L600ZP7の画質、操作性、挿入性はそのままに、軟性部長を360㎜長くしたスコープだ。スコープ軟性部の硬さを任意に調整できる硬度調整機能を搭載し、スコープ先端部を大腸の深部までスムーズに挿入でき、大腸の内視鏡検査において患者の身体的苦痛の軽減が期待される。

 大腸内視鏡検査においては、患者の大腸が長いケースや大腸が脆弱なケースでは、ロングタイプのスコープが使用されることがある。今回発売するLASEREO用の下部消化管用拡大スコープ「EC-L600ZP7/L」は、2016年10月に発売した「EC-L600ZP7」のロングタイプだ。一般に内視鏡は、スコープ長が長ければ長くなるほど挿入が難しくなるが、「EC-L600ZP7/L」は、硬度調整リングを回すと軟性部の硬さを任意に調整できる「硬度調整機能」によって、術者の好みに合わせて適切な硬さを選択することができ、スコープ先端部を大腸の深部まで挿入することをサポートする。さらに、高い弾発性※1を持つ素材を採用することで、手元の力が先端部まで伝わりやすくなった「高追従挿入部」と、挿入部先端が軟らかく曲がりやすくなっており、また、曲がった後はまっすぐに戻りやすく設計されている「カーブトラッキング技術」との組み合わせにより、特に、屈曲部が多く、挿入が難しい大腸へのよりスムーズな挿入をサポートする。

 富士フイルムは、今後も独自技術を生かし、医療現場のニーズに応える幅広い製品・サービスの提供を通じて、さらなる診断の効率化と医療の質の向上、人々の健康の維持増進に貢献していく。

※1 挿入部を曲げた際に、元の位置に戻ろうとする力。

1.品名:
販売名:電子内視鏡 EC-L600ZP7/L
認証番号:229AABZX00075000
一般的名称:ビデオ軟性大腸鏡(その他の一般的名称:ビデオ軟性S字結腸鏡)

2.発売日:
2018年7月10日

3.主な特長:
(1)先端部外径が11.7㎜と細径でありながら、光学ズームと鉗子口径3.2㎜を確保
 先端部径11.7㎜と細径でありながら、消化管内の粘液などを除去するウォータージェット機能を搭載するとともに、鉗子口径3.2㎜を確保。体液などの吸引性能と生検鉗子などの処置具の操作性能を維持した。

(2)スコープ軟性部の硬さを任意に調整できる硬度調整機能を搭載し、軟性部長1,690㎜を確保
 操作部に組み込まれた硬度調整リングを回すことで、スコープ軟性部の硬さを任意に調整することができる。術者の好みに合わせて適切な硬さを選択可能。スコープ先端部を大腸の深部まで挿入することをサポートする。

(3)「高追従挿入部」と「カーブトラッキング技術」により、挿入性を向上
 高い弾発性を持つ素材を採用。医師が操作部をねじった時に、手元の力が先端部に伝わりやすくなった「高追従挿入部」を実現した。さらに、挿入部先端が軟らかく曲がりやすくなっており、曲がった後はまっすぐに戻りやすくする「カーブトラッキング技術」を搭載。スコープの挿入が難しい症例において、患者の身体的苦痛の低減と検査効率の向上が期待できる。

(4)ユーザビリティを追求した使いやすい操作部
 各種操作ボタンを術者がアプローチしやすい位置に配置することで、スムーズな検査を実現。送気・送水ボタンと吸引ボタンも、指先で押せるように設計した。

(5)イメージセンサーにメガピクセルCMOSセンサーを採用
 画像処理技術と組み合わせて、より精細な静止画と動画を提供し、病変の早期発見をサポートする。

4.主な仕様:
 視野方向 0°(直視)
 視野角 近接:56° 標準:140°
 観察範囲 近接:1.5㎜~2.5㎜ 標準:3㎜~100㎜
 先端部径 11.7㎜
 軟性部径 11.8㎜
 湾曲角UP:180°/DOWN:180°LEFT:160°/RIGHT:160°
 有効長 1,690㎜ 全長 2,010㎜ 鉗子口最小径 3.2㎜
 ウォータージェット機能搭載

●お問い合わせ
富士フイルムメディカル㈱ 営業本部 マーケティング部
TEL:03-6419-8033
URL: http://fms.fujifilm.co.jp