シーメンスヘルスケア、マルチモダリティによるImage-Guided Therapy環境の新しいコンセプト「nexaris Therapy Suites」を発表

2018.04.05

 シーメンスヘルスケア(株)は、幅広い製品ポートフォリオと蓄積された経験を活かし、イメージングの側面からさらに安全で高度な治療を支援する新しいコンセプト「nexaris Therapy Suites(ネクサリス セラピー スイート)」を発表した。

 昨今、高齢化の進展や医療保険制度の変更などに伴い、より高度で複雑な低侵襲治療のニーズが高まっている。低侵襲治療においてCTやMRI、血管撮影装置の画像は、治療前だけでなく、治療中にその達成度や合併症の有無を判断するために重要な役割を担っている。しかし、治療中に複数のモダリティ画像を撮影するには大掛かりな患者移動が必要となり、患者および術者の負担や安全性への配慮、治療時間の増加が課題となっていた。これらの課題に対する新しいソリューションがnexaris Therapy Suitesだ。
 nexaris Therapy Suitesは、複数モダリティのシステムの融合や患者寝台プラットフォームの共有により、治療中にMRI、CT、血管撮影装置をシームレスに利用することを可能にした。患者の移動を最小限に抑え、高い安全性と容易な操作により、快適な環境下で高度な治療を支援する。
 nexaris Therapy Suitesには、血管撮影装置とCTを組み合わせたIVR-CT「nexaris Angio-CT」、X線透視・撮影装置とMRI、CTを組み合わせた「nexaris Angio-MR-CT」がラインナップされ、施設のニーズに合わせた最適な治療支援ソリューションの提供が可能となる。

■生まれ変わったIVR-CTシステム「nexaris Angio-CT」
 日本の医療現場のニーズから生まれたIVR-CTシステム。同社では1999年にスライディングガントリCT方式のIVR-CT「Angio-CT MIYABI」を発表し、以降さまざまなソリューションを提供してきた。
 近年、IVR-CTシステムの利用は、血管系のインターベンションのみならず、非血管系のインターベンションや救急での利用も進んでいる。 nexaris Angio-CTは、変化する日本の医療現場の意見をさらに取り入れ、血管撮影装置とCT装置の融合をより深めることで、治療中に1つのモダリティのようにスムーズに使用できるIVR-CTシステムへと進化した。

■システムの融合により可能になった、ワークフローを改善する新たな機能
・Quick Switching :素早いモード切り替え
 これまでCT撮影モードから血管撮影モードに切り替える際、CTを一定のパーキングポジションまで移動させないと血管撮影モードに切り替えることができず、モードの切り替えに時間がかかっていた。nexaris Angio-CTは、血管撮影装置とCT装置の相対的位置を把握することで装置同士の干渉に対する安全性を確保し、CT撮影後最小限のCT移動で血管撮影モードへの移行が可能になる。治療中にモード切り替えするための待ち時間が大幅に削減でき、患者や術者の負担軽減にもつながる。

・Instant Fusion:画像のオートレジストレーション
 CTで撮影した3D画像を血管撮影装置の透視画像と重ねて3Dロードマップとして使用する際、位置合わせのために、血管撮影装置でもX線透視や撮影を行う必要があった。nexaris Angio-CTは、装置同士の相対的位置と患者位置を把握し画像を自動で同期するため、CT撮影後すぐに3Dロードマップを実行できる。これによりワークフローの改善はもちろん、患者の被ばく低減にも効果が期待できる。

・Common Patient Registration:患者情報の共有
 これまで、検査前の患者登録はCT装置、血管撮影装置それぞれの操作コンソールで行う必要があった。 nexaris Angio-CTでは、血管撮影装置の操作コンソールで登録した患者情報をCT装置側に自動転送することが可能なため、検査前の準備がより簡便になり、入力ミスの発生も抑制することができる。

・2 + 1 room Layout:検査室を効率的に運用するレイアウト
 隣接する検査室を仕切る自動扉を2枚にすることで、スライディングガントリCTの格納スペースを作ることが可能だ。どちらの部屋でもCT撮影が可能なだけでなく、撮影後はCTガントリが邪魔にならずに広いワーキングスペースを確保する。

■新たな治療領域を提案する「nexaris Angio-MR-CT」
 nexaris Therapy Suitesでは、X線透視・撮影装置を備えたハイブリッド手術室にMRIやスライディングガントリCTを追加することが可能だ。各装置をシームレスに使用するために、GETINGE社と共同で新しいMAGNUS手術台*を開発した。これにより、患者を移し替えることなく手術台に寝かせた状態のままで、X線透視・撮影装置、CT装置、MRI装置の利用が可能になった。3つの大型モダリティの画像を治療中に利用することにより、新たな治療への応用が期待される。
*MAGNUS手術台はゲティンゲグループ・ジャパン株式会社の取り扱い製品。

同社は、2018年4月13日(金)~15日(日)にパシフィコ横浜で開催される「ITEM 2018 (国際医用画像総合展)」に出展する。ブースでは、「Artis Q TA」と「SOMATOM Definition Edge」を組み合わせたnexaris Angio-CTを含む数多くの製品やサービスを紹介する。

●お問い合わせ
ITEM 2018 シーメンス展示情報ページ
URL: http://clk.nxlk.jp/UELtc0D0/

nexaris Angio-CTに関する情報は、同社ホームページの製品紹介ページにて
URL: http://clk.nxlk.jp/wRR7nTLY/

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