ボストン・サイエンティフィックジャパン、全身MRI検査を可能にする脊髄刺激療法システム「プレシジョン モンタージュ MRI SCS システム」を発売

2016.06.27

 ボストン・サイエンティフィック ジャパン(株)は、本日6月27日、新しい脊髄刺激療法(SCS)システム「プレシジョン モンタージュ MRI SCS システム」(注)を発売した。
 現在日本では、1700万人以上もの人が、QOLに大きく影響するほどの慢性疼痛に苦しんでいると言われている。脊髄刺激療法(SCS)は慢性疼痛の治療法の一つで、プレシジョン モンタージュ MRI SCS システムは条件付き1.5テスラの環境下で、SCSを受ける患者さんの全身の磁気共鳴画像(MRI)検査を可能にする。また3種類の異なる波形をプログラムできるMultiWave テクノロジーと、3次元モデルを使用するターゲティングを可能にしたIllumina 3Dアルゴリズムを搭載し、個々の患者さんにカスタマイズされた治療を提供する。

<MultiWaveTMテクノロジー>
 時間の経過とともに変化する痛みに対応するために、バーストやハイレートを含む複数の波形によるプログラミングオプションを提供。800名の患者情報からなるレジストリ解析では、72%の患者さんがこのプログラミングオプションを選択して複数の波形を使用し、疼痛緩和を最適化していた。

<Illumina 3DTMアルゴリズム>
 3次元モデルを使用して、ターゲティングを簡単なポイント&クリックで行えるよう設計されている。Illumina 3D アルゴリズムを搭載した製品群には、本システムに加えて、32個の電極を使用し広範囲な痛みに対して治療が行えるよう開発された「プレシジョン スペクトラSCS システム」(2015年3月承認)も含まれる。LUMINA臨床試験では、Illumina 3D アルゴリズムを搭載したSCSシステムにおいて、腰痛に対し24か月間で70%の疼痛緩和を実証した。

 日本国内で初めて、プレシジョン モンタージュ MRI SCS システムを使用したNTT東日本関東病院ペインクリニック科 上島賢哉医長は、「Illumina 3Dでは微妙な調整が短時間で行える上に全身のMRI撮像も可能となった。慢性難治性疼痛に対する治療の中で、SCS治療の果たす役割はさらに高まると考えられる」と述べている。また、ボストン・サイエンティフィック社 上級副社長兼ニューロモジュレーション事業部社長モーリック・ナナバティは、「プレシジョン モンタージュ MRI SCS システムは、個々の患者さんにカスタマイズされた治療を提供するため多くのオプションを用意しており、Illumina 3Dアルゴリズムを搭載した製品群において重要な位置づけとなります。この大きな進歩が、慢性疼痛患者さんの個々のニーズにこたえるものであることをお約束します」と述べている。

 ボストン・サイエンティフィック社は、2016年5月20~23日にニューヨークで開催された第8回世界疼痛学会議(WIP2016)において、本システムを発表した。

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(注)
承認番号:22800BZX00124000
販売名:プレシジョン モンタージュ MRI SCS システム
償還価格:¥1,870,000

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