キヤノンマーケティングジャパン、健診車などの医用画像をモバイル通信網で電送するサービス“医用画像転送ソリューション”を提供開始

2016.04.07

 キヤノンマーケティングジャパン(株)(以下キヤノンMJ)は、健診車や在宅医療、災害医療などの医用画像をモバイル通信網で電送するサービス“医用画像転送ソリューション”を2016年4月15日より開始する。

 キヤノンMJは1998年よりX線デジタル撮影装置「デジタルラジオグラフィ CXDIシリーズ」を発売して以降、国内の医療機関のほか健診車の胸部デジタル健診システムとして数多くの健診施設に納入してきた。また、在宅医療や災害医療向けのポータブルX線デジタル撮影システムとして院外や屋外などさまざまな現場で活用されてきた。
 このたび、こうした健診車や在宅医療、災害医療などで撮影した医用画像をモバイル通信網で電送できるサービス“医用画像転送ソリューション”の提供を開始する。これにより、健診車から健診施設、在宅でのX線撮影現場から診療所、災害拠点から災害指定病院など、医療現場で撮影した医用画像を遠隔地の医療施設に高速通信サービス「LTE」で電送できる。
 通信システムはIPsecVPNを採用しており高度なセキュリティ環境下で利用できる。万一の情報漏えいに備え秘密分散方式を採用しているほか、撮影現場のモバイル通信環境をわかりやすく表示させる機能を搭載しているなど、安心・安全な通信システム環境を提供する。また、施設内で受信した遠隔地の医用画像を、医用画像クラウドサービス基盤「Medical Image Place」に自動で送信しアップロードすることが可能である。本サービスとの連携により、契約読影医師への読影依頼をオンラインで自動振り分けするなど読影業務の効率化を実現することに加え、診断結果表の短納期化や災害医療時のトリアージに貢献する。
 キヤノンMJは今後も予防医療における各種ソリューションを拡充し、健診・医療の業務効率化に貢献していく。

サービス名:医用画像転送ソリューション
サービス利用料:データ容量に限らず定額※
サービス開始日:2016年4月15日
※別途初期費用が必要。

<“医用画像転送ソリューション”の概要図>
CANON image2

<“医用画像転送ソリューション”の特長>
■高速画像電送
 高スループットVPNルーターの採用により健診バスで撮影した画像を最短7秒※(実測値)で画像電送することが可能。
※LTEの電波環境により転送速度は変化。
■電送パフォーマンス計測ツール
 VPNルーターと接続しているLTEモデムの電波状況を端末で確認することで、送受信の可否を判断。電波環境が不良なX線撮影現場の場合は画像電送を自動的にとりやめ、電波環境が良好な環境に移動した際、自動的に送受信を再開。
■電送確認チェック機能
 送信側の端末で受信側に対し医用画像が電送されているか否かの監視を実施。これにより医用画像が電送されていない場合は自動で再送信されるため、利用者は安心してシステムを利用できる。
■メディカルイメージアップロードプラン
 キヤノンMJがLTE回線を提供。データ容量の大きい医用画像をどれだけ電送しても定額でサービスを利用できる。
通信可能時間帯:24時間
上り通信速度:最大50Mbps※
※記載の速度は最大の通信速度。最大通信速度はベストエフォート(規格上の最大速度)であり、実効速度として保証するものではない。なお、通信環境や混雑状況により通信速度が変化する可能性がある。また通信速度は端末の仕様により異なる。

●お問い合わせ
キヤノンマーケティングジャパン(株)
医療ソリューション推進課
TEL:03-3740-3412(直通)
URL:http://canon.jp/