シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス、全自動フル検体処理・搬送システム 「アプティオ オートメーション」の販売を開始

2016.02.24

 シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス(株)(以下シーメンス)は、全自動フル検体処理・搬送システム「アプティオ オートメーション」の販売を本日より開始する。
 日々多くの患者を受け入れる病院において、検査室が果たす役割は非常に大きく、精度の高い検査結果の提供はもちろんのこと、報告時間の短縮および生産性の向上は常に重要な課題である。
 「アプティオ オートメーション」は、様々な測定機器との接続に加え、測定の前処理・後処理を含めた各種検体処理モジュールを組み合わせることで、採血後の検体を搬送ラインへ投入した後は、測定後の検体の保存、廃棄に至るまで、すべての検査工程をフルオートメーション化する。これにより、報告時間の短縮と生産性の向上のみならず、人の手を介在することなく検査ができるため、人的エラーの低減や、感染リスクの防止による安全性の向上にも貢献する。

臨床検査機器・試薬・搬送システムのトータルソリューションを提供

 シーメンスは世界の検体搬送システム分野において最も高いシェア*を誇っている。本分野においては17年以上の経験があり、1,300以上の施設で利用実績がある。これまで日本国内では、主に臨床検査機器と試薬を提供してきたが、今回の「アプティオ オートメーション」の販売開始により、国内において、検査機器、試薬、搬送システムすべてを取り扱う唯一のメーカーとなり、検査室の自動化に対して様々な角度からトータルソリューションの提供が可能になった。

*BBC worldwide in-vitro diagnostic laboratory automation market review, excluding Japan, 2013 estimate, report generated in May 2014.

アプティオ オートメーションの特長
1.検査プロセスの自動化
 各検査プロセスに対応する機器はすべてモジュール化されており、検査の種類、検査室の広さ等、各検査室の仕様にあわせて自由に組み合わせることができる。また、各検査プロセスは付属のミドルウェアにより制御され、モニタ画面でいつでも検査状況の確認が可能である。
【採血後の分析前処理】
・ 検体投入
・ チューブ検証
・ 遠心分離
・ チューブ開栓
【分析機による測定の後処理】
・ 検体仕分け
・ 二次検体分注
・ チューブ閉栓
・ 冷蔵保存
・ 再検査
・ 検体廃棄

図1: 「アプティオ オートメーション」検査工程イメージ図

2.導入効果を高めるための、多角的かつ継続的なサポート
 より効率のよい検査室の自動化を実現するため、シーメンスは導入前にワークフロー分析を行う。その分析結果に基づき、「アプティオ オートメーション」のシステム構成・レイアウトなどの提案や、スムーズな導入のための設置プロジェクトの発足、及び運営サポートを実施する。さらに、導入後には運用効果分析を行うことで、施設経営者への費用対効果の判定サポートも行う。

図2: 「アプティオ オートメーション」導入フロー
写真:「アプティオ オートメーション」

●お問い合わせ
シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス(株)
URL:http://www.healthcare.siemens.co.jp/laboratory-diagnostics