東芝メディカルシステムズ、地域医療連携のための新たなソリューションの提供について 画像診断を介した病診連携を強力サポート

2015.07.09

 東芝メディカルシステムズ(株)は、診療所と地域の中核病院をネットワークで結び、画像診断を介した病診連携を強力にサポートする地域医療連携ソリューション「Healthcare@CloudTM 医用画像地域連携サービス」の提供を開始する。新たに提供するサービスは、東芝の医療クラウドHealthcare@CloudTMを用いた画像保存に加え、画像配信や検査予約などのサービスで、地域中核病院向けに7月末より販売するという。
 診療所から地域の中核病院が保有するCTやMRIなどの医療機器を用いた検査を依頼する場合、中核病院へ電話またはFAXで検査の予約を依頼し、紙、フィルムまたはCD等のメディアで結果を返すという施設間の連携が行われています。しかしながら、中核病院の休診日や診療時間外に予約が行えない、結果を受け取るまでに時間がかかる、メディアからの結果の参照が複雑であるなど、運用面でさまざまな課題があった。
 新サービスでは、患者さんをお待たせすることなく、煩わしいこれらの課題を解決するとともに、検査や診療の効率化、人材の有効活用、医療機器の稼働率の向上を図ることが可能である。
 団塊の世代が75歳以上となる2025年に向けて地域包括ケアシステムの構築が進められており、それぞれの地域で医療が完結できるようなシステムの構築が求められている。同社は地域に密着したサポート体制と最新のクラウド技術の応用により、安心・安全なサービスと病院経営に貢献するソリューションを提供していくという。
 なお、この新サービスは、7月15日(水)~17日(金)東京ビッグサイトで開催される国際モダンホスピタルショウ2015の東芝ブースに展示される。

主な特長
1. 検査結果をすぐ確認

 中核病院は、検査および読影の実施後直ちに、検査結果を依頼元の医療機関へ送ることができる。依頼元では、読影レポートやその他の情報も手間無く一緒に確認できるほか、検査画像は簡易画像ビューア(注1)で手軽に画像を参照可能。また、既存のDICOMビューアに画像を送り、診断に利用することもできる。

2. セキュアなクラウドを提供
 検査の受け渡しは、厚生労働省、経済産業省および総務省の各ガイドラインに対応する国内のデータセンタを利用して行われる。個人情報漏えい防止を実現するために、検査の結果を暗号化する等のさまざまな技術対策およびISO27001/ISMSに基づいた運用管理を実施している。

3. いつでも検査を予約
 検査を依頼する医療機関はインターネット経由で24時間365日いつでも予約が可能。予約時間の指定、患者の基本情報、禁忌事項、メモを入力できるなど、検査に必要な情報を中核病院に漏れなく伝えることができる。

 同社では今後、クラウド技術を医用画像データの遠隔読影サービスなどのさまざまなサービスに応用し、各種の医療機関が安心して利用できるセキュアなヘルスケアクラウドサービスを順次展開していく予定とのこと。

(注1)簡易画像ビューアは検査画像の参照表示を目的としており、主とした診断目的ではご使用になれません。

●お問い合わせ
東芝メディカルシステムズ(株)
広報室 江野
TEL:0287-26-5100
URL:http://www.toshiba-medical.co.jp/tmd/