フィリップス、医療従事者向けのAED(自動体外式除細動器) 「ハートスタートFR3 Pro(エフアール・スリー・プロ)」の販売を開始 ~新テクノロジーにより、救命をより迅速、簡単、最適に~

2011.06.02

 株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパン(本社: 東京都港区、代表取締役社長:ダニー・リスバーグ、以下 フィリップス)は6月1日より、突然の心停止(SCA)に対処する、医療従事者向けのAED(自動体外式除細動器、以下AED)「ハートスタートFR3 Pro」の販売を開始したことを発表した*1。「ハートスタートFR3 Pro」は、好評を博している「ハートスタートFR2+(エフアール・ツー・プラス)」のほとんどの機能を受け継ぎ改善し、また新たな機能を追加することにより医療従事者の方々からのご要望を組み入れ、フィリップスの技術を結集したプロフェッショナル向けAEDである。
 突然の心停止(SCA)の多くは、心室細動という不整脈が原因とされ、心室細動に対する唯一の有効な治療法が除細動である。心肺蘇生法(CPR)により延命効果が期待できるが、それだけでは心臓を正常な状態に戻すことはできない。倒れてから10分以内に除細動を行わないと、突然の心停止(SCA)に陥った人を蘇生させることが非常に困難となってくる。
 「ハートスタートFR3 Pro」は、機能や使い勝手を向上することにより、救助者が傷病者に除細動の処置を開始するまでにかかる時間を大幅に短縮している。たとえば、キャリングケースを開けるだけで自動的に電源が入り、また除細動パッド(SMARTパッドⅢ)があらかじめ本体に接続されており袋に入っていないので*2、速やかに救命処置に入ることが可能となっている。
 「ハートスタートFR3 Pro」は、医療従事者が突然の心停止(SCA)に対処できるよう、様々な機能を備えている。鮮明で高解像度のカラー液晶(LCD)ディスプレイにより、騒音が大きい場所でも電気ショックのタイミングが判断できる。継続的な胸骨圧迫のリズムを指示するCPRメトロノームもついている。バイリンガル機能により第二言語の設定も可能だ*3。またフィリップス社製除細動パッドには互換性があり、「SMART パッドⅢ」は「ハートスタートFR2+」および「ハートスタートFRx(エフアールエックス)」のパッドとしても使用でき、「ハートスタートMRx(エムアールエックス)」などの手動式除細動器へも、傷病者からパッドを剥がすことなくコネクタを差し替えるだけですばやく簡単に引き継ぎが行える。
 「ハートスタートFR3 Pro」は、8歳未満または体重25kg未満の小児にも対応可能である。「SMARTパッドⅢ」は、成人・小児共通で使用でき、除細動パッドを交換する必要がない。小児用キーを「ハートスタートFR3 Pro」に挿入すると自動的に除細動の出力エネルギーが低減され、小児の処置に適した動作に切り替わる。
 株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパン 代表取締役社長 ダニー・リスバーグは、「フィリップスは、一般の人々や医療に従事する方々へのAEDの普及に努めていて、「ハートスタートFR3 Pro」には、フィリップスの革新へのたゆまぬ努力が込められています。新型「ハートスタートFR3 Pro」は、AEDの水準を引き上げ、医療に従事する方々が自信を持って患者様のために迅速に対処できるよう、彼らの要望に応えるために設計されたものです」と述べている。
*1 今回販売する「ハートスタートFR3 Pro」は医療従事者向けAED で、一般の方々は使用できない。
*2 あらかじめ除細動パッドが本体に接続されているのは、「SMART パッドⅢ」使用時のみで、他のフィリップス社製除細動パッドを使用する場合は、パッドを袋などから取りだし本体に接続する必要がある。
*3 バイリンガル機能はオプションである。
※ 「ハートスタートFR3 Pro」は、米国では未承認である。
※ 医療従事者向けのAED「ハートスタートFR3 Pro」は、プログラム可能な処置モードである「アドバンス・モード」により、心電図表示付きモデル(861389)はセミオートモード/マニュアルモードの設定ができ、テキストモデル(861388)はセミオートモードの設定が可能だ。

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株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパン
ヘルスケア事業部 AED コールセンター
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