東芝メディカルシステムズ、日本超音波医学会 第15回技術賞を受賞

2015.05.21
悪性リンパ腫(モノクロ表示モード)
悪性リンパ腫(カラー表示モード)
 東芝メディカルシステムズ(株)の超音波開発部グループが、低流速の血流を描出可能な新しいイメージング技術「SMI(Superb Micro-vascular Imaging :スーパー マイクロバスキュラー イメージング)」で、一般社団法人日本超音波医学会第15回技術賞を受賞した。この技術賞は、超音波医学に関する新しい技術を開発し、超音波医学の発展に寄与することが期待される技術者あるいは技術グループを顕彰することを目的として選定されるもので、当社超音波開発部の受賞は今回で10回目となる。
 今回受賞したSMIは、同社超音波診断システムのAplio™ シリーズに搭載可能な技術*で、組織の動きの速度に近いような低流速の血流を、高フレームレートに高分解能で表示することが可能。
 従来の技術で低流速の血流を観察する場合には、フレームレートが遅く、組織からの不要なドプラ信号(モーションアーティファクト)が大きいという問題があり、画面全体がモーションアーティファクトで覆われてしまうため血流と組織を区別できなかった。
 SMIではモーションアーティファクト特有の特徴を解析し、臨床上必要な情報を効果的に取り出すことに成功した。SMIは、造影剤の適用されない場合でも、低流速検出能に優れた血流イメージングを提供でき、造影剤を使用すれば更に微細な血流の観察ができるので、がんや腫瘍、関節リウマチなどの早期診断や治療方針の決定などに大きく貢献することが可能となる。

*Aplio 500、Aplio 400、Aplio 300のオプション

●お問い合わせ
東芝メディカルシステムズ(株)
http://www.toshiba-medical.co.jp/tmd/