日本メドトロニック、日本初となる次世代の心臓再同期療法(CRT)用デバイス「Viva XT CRT-D」「Viva Quad XT CRT-D」を発売

2014.01.15

より生理的なペーシングの実現により、治療レスポンス率の向上へ

 日本メドトロニック(株)は、日本初となる次世代の心臓再同期療法(CRT)用両室ぺーシング機能付き植込み型除細動器「Viva(ビバ) XT(エックス ティー) CRT-D」「Viva Quad(クァッド) XT CRT-D」(以下 Viva XT CRT-D シリーズ)を発売した。
 本製品に搭載された新しいアルゴリズム「AdaptivCRTR」により、日常生活の中で変化する患者の心臓の状態に合わせた、より生理的な両室ペーシングを実現している。これにより、これまでCRT普及の課題とされてきた治療レスポンス率をさらに向上させる可能性がある。同製品は機能に対する臨床的な価値が認められ、新機能(C1)区分での保険適用となっている。

「Viva XT CRT-D」
販売名: Viva CRT-D シリーズ
医療機器承認番号:22500BZX00320000
「Viva Quad XT CRT-D」
販売名: Viva Quad CRT-D シリーズ
医療機器承認番号:22500BZX00402000
 慢性心不全の中でも特に心室内同期不全に有効とされている治療法である CRT(心臓再同期療法) では、これまで、両心室の収縮タイミングを合わせるために右心室および左心室でのペーシングを行うことが原則だったが、日常の生活の中で変化する心臓の状態に関わらず、決められた設定の両室ペーシングを行っていたため、必ずしも生理的とはいえなかった。
 新製品 Viva XT CRT-D シリーズに搭載されたアルゴリズム AdaptivCRT は、生活の中で常に変化する心臓の状態に合わせたペーシングを行うことで、より心臓に負荷の少ない生理的なペーシングを目指した、全く新しいコンセプトの機能となっている。具体的には、AdaptivCRTが、変化する心臓の状態を1分毎にモニターし、心臓の収縮タイミングを最適なものとするとともに、心房から心室への刺激伝導が正常な場合には、自動的に右室の動きに合わせ左室ペーシングのみを行う「右室同期左室ペーシング」を実現した。AdaptivCRT に対する臨床試験「Adaptive CRT 試験」(以下、同試験)では、心エコーで心臓の 収縮タイミングを最適化した当社従来製品と比較し、右室ペーシング率を44%減少させることが示されている。

 CRTの課題として治療を受けても約3分の1の患者が効果(レスポンス)を十分に得られないことがあり、この治療法を選択する上での障壁の1つとなっている。レスポンスが得られない原因は様々だが、中でも心臓の収縮タイミングを最適なものとすることが最も重要といわれている。同試験では過去の CRT 試験と比較し症状改善効果が 12%増加することが示唆された。本製品の市場導入により、より多くの慢性心不全患者に効果的に CRT を提供できる可能性が期待されている。
 一方で、慢性心不全の患者は心房細動を合併しやすく、それが生命予後に悪影響を与えることが明らかになっている。同試験では本製品を植込んだ患者の心房細動のリスクが、心エコーを用いて最適化した患者群に比較してAdaptivCRT群では46%低かったことが示された。

 新たなアルゴリズム AdaptivCRT について、国立循環器病研究センター 心臓血管内科 心不全科 神﨑 秀明先生は次のように述べている。
「CRT 治療において重要な心臓の収縮タイミングの最適化は、通常、外来時にエコーで行いますが、専門医の不足もあり、すべての患者さんに適切な頻度で行うことは難しいのが現状です。AdaptivCRT を使用すれば、手間をかけずに最適化することができます。 またエコーで最適化を行う際は、患者さんは横になって休息している状態ですが、心臓の状態は日常生活の中では変化しますので、心臓の動きに合わせて随時自動的に最適化を行えるのはエコーにはないメリットです。結果として、エコー医は、より重症の患者さんに対して重点的に時間をかけられるようになるでしょう」

 Viva XT CRT-D シリーズは、日本初のテクノロジーであるAdaptivCRTの搭載のほか、植込み部位が受ける圧力を低減する独自の形状(PhysioCurveデザイン)や、致死性不整脈の治療が不必要な場合にショック治療を行う不適切作動を低減することが臨床で実証されたアルゴリズム (SmartShock テクノロジー)も備えている。

●お問い合わせ
日本メドトロニック(株)
URL:http://www.medtronic.co.jp/

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