日立メディコ、16列マルチスライスCT装置 「Supria(スプリア)」発売

2013.08.20

(株)日立メディコ(本社所在地:東京都千代田区、執行役社長:北野昌宏)は、オープン&コンパクトな16列マルチスライスCT装置「Supria」を発売する。
同社は16列CT装置としてトップクラスの開口径(75cm)というオープンデザインを実現しながら、ガントリの大きさを抑えたコンパクトデザインをコンセプトに「Supria」を開発した。また、同社従来機種よりユニットが1つ少ない3ユニットを実現したことにより、従来よりコンパクトな検査室でも設置可能となった。
さらに「Supria」は、逐次近似再構成を応用した先進のノイズ低減技術「Intelli IP(Advanced)」をはじめ、上位機種である同社64列/128スライスCT装置「SCENARIA」で採用した先進技術を多数搭載している。

主な特長
(1)オープンかつコンパクトなデザイン
被検者の圧迫感が少なく、位置決めなど使い勝手を高めるために、16列CT装置としてトップクラスの開口径(75cm)を実現。
また、「Supria」は、ガントリ、寝台、操作卓という3ユニット構成を実現した。必要ユニット数が少なくなったことで検査室のスペースを有効活用できる。

(2)先進のノイズ低減技術を標準装備
「Supria」に標準搭載する「Intelli IP(Advanced)」は、逐次近似再構成の原理を応用した先進のノイズ低減技術で、CT装置の被ばく低減効果とノイズ低減による高画質化が期待できる。

(3)高速回転と高精細画像の両立
1秒未満の高速回転と最小スライス厚0.625mmを実現し、胸部(30cm)であれば7~8秒、胸腹部(50cm)であれば12~13秒の短時間撮影が可能。また、同社開発の3次元画像再構成アルゴリズムを採用し、アーチファクトを低減した高精細な画像を提供する。

(4)直感的に操作可能なユーザインターフェース
24型ワイドモニタで、検査に必要な情報を一目でわかりやすく表示可能。撮影専用ボタンはキーボードのすぐ上に配置し、2モニタ方式と比べてコンパクトな操作環境となっている。また、高機能ユーザインターフェースや操作ボタンが少なく文字も大きな簡単操作モードなども装備し、直感的に操作できる。

(5)豊富な解析アプリケーションソフトウェア
CT装置本体コンソールや院内ネットワーク内の画像解析環境「Hyper Q-Net R」で、さまざまな目的に対応したアプリケーションソフトウェアを使用できる。「fatPointer」は、腹部CT画像から内臓脂肪と皮下脂肪に相当するCT値面積を算出するソフトウェア。また、「Dental Analysis」は、歯顎部CT画像から歯顎の任意断面を作成、表示するソフトウェアである。

Supria外観
3ユニットの設置例

●お問い合わせ
(株)日立メディコ
CT・MRマーケティング本部
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