シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス、プロカルシトニン(PCT)測定用試薬「ケミルミ BRAHMS プロカルシトニン」を発売

2011.12.08

血中PCT濃度は敗血症や重症細菌感染症の診断に極めて有用な指標

シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス(株)(本社:東京都品川区、社長:コン・グリラキス)は、化学発光免疫測定装置ケミルミADVIA Centaur(ケンタウルス)シリーズの専用試薬「ケミルミ BRAHMS プロカルシトニン」
(承認番号:22300AMX01247000)を発売した。

プロカルシトニン(PCT)はカルシトニンの前駆タンパクとして甲状腺で産生される。健康正常人では血中にほとんど遊離されないが(0.05ng/mL未満)、細菌感染では炎症性サイトカインにより甲状腺外(肝、肺、腎、筋肉、脂肪組織など)からもPCTが分泌される。一方で、ウイルスや自己免疫性疾患ではあまり上昇しないため、重症細菌感染症、特に敗血症の診断に有用とされている。

参考文献:
レジデントノート Vol.12 No.14 p.241-245 2011
Medical Technology Vol.36 No.5 p.501-505 2009

敗血症は致死率の高い重篤疾患であり、特に救命救急センターやICU等の現場で迅速な報告が求められている。「ケミルミ BRAHMS プロカルシトニン」は30分以内に結果が報告でき、さらに、測定レンジ上限(75ng/mL)以上の検体は自動希釈再検されるため、いつでも誰でも簡単にPCT測定が可能である。

「ケミルミADVIA Centaurシリーズ」は、ランダムアクセス、試薬調製不要なイムノアッセイシステムで、幅広い測定項目(心疾患、甲状腺、腫瘍マーカー、性腺/ 下垂体ホルモン、感染症、血中薬物/ 免疫抑制剤、貧血など)を取り揃えている。
緊急検査に有用な心疾患マーカー(BNP、トロポニンI等)に加え、迅速な報告が求められるプロカルシトニンをラインアップすることによりシーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクスは救急医療をはじめとした医療へのサービス向上と患者様のQOL向上に貢献する。

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