テラリコン社、RSNA2011においてiNtuitionの新しい定量的パラダイム に関して発表

2011.12.08
医療分野における革新的な画像処理と診断支援ソリューションの世界的な最先端企業であるテラリコン・インコーポレイテッド社は、米国イリノイ州シカゴで開催された北米放射線学会(RSNA2011)において、CTやMRI、PETなどのモダリティに対応したiNtuitionソリューションの最新機能を発表した。
同社の社長兼最高経営責任者であるのロバート・テイラー氏(Ph.D)は、以下のように述べている。
「今日、CT等の各種モダリティは、CT血管造影など進化したコアアプリケーションを伴い、安定期であり成熟期に入っていると言えます。しかしながら同時に、より先進的な解析ツールへの探求を継続し新しい洞察や更なる利益を追求していく中で医用画像ツールの開発に邁進することは、今後の発展に大いなる可能性を秘めていると信じています。これらのゴールを念頭に置きながら今年のRSNAで当社は、構造や機能および解剖を考慮した上で、読み込まれたデータを臓器または疾患ベースで画像処理可能な各種ツールを展示いたします。」

Lobular Decomposition:解剖学的構造を解析・セグメンテーションするツール。動脈/静脈がツリー状になっている構造や臓器の場合、関心領域だけではなく、それに関連する血管や最も近位とされる領域を抽出することができる。そのため、柔軟性に飛んだこのツールは、肝臓、肺、心臓、およびその他の様々な臓器や病理学的構造の分析や研究に応用できる。

Volumetric Histogram:異なった濃度や密度を持ったボクセル範囲に基づいて関心領域の解析を行うツール。例えば、アクティブな腫瘍、懐死組織および浮腫の領域観察や、肺気腫などの経過観察をサポートするのに使用する。

Motion Analytics:3Dまたは4Dをインタラクティブに利用出来ない場合、より効率的な読影方法として、4Dのプロセスを2Dで表現します。例えば、心臓の鼓動のようなダイナミックボリュームの場合、動的な領域を境界線に沿って色分けすることにより、単一の2Dフレーム上でモーションを表現することができる。

Multi-KV:デュアルエナジーやスペクトルCTの画像データで骨抜きや色調整等を行える。

Enhanced Multi-modality:PET/MRIフュージョン等、より幅広いモダリティに対応しています。例えば、正常または癌組織の灌流特性の研究に応用できる時間強度解析やパラメトリマッピングツール等、MRI向けのツールがより充実している。

Finding Workflow:同一患者の比較読影の分析がより向上した。iNtuitionシステムのデーターベースの中で無期限に保存される複数の検査データを簡単にトラックすることが可能なため、例えば、新しい撮影データが保存されると、キー画像や測定データは過去の結果と簡単に比較することができる。RECIST 1.1に対応しているツールもi含まれており、腫瘍学等に関連する解析に応用できる。

iGENTLE:低線量スキャンによりノイズが乗った画像データにおいても、セグメンテーションや血管中心線抽出、メタデータ解析などを効率的に行えるツール。

テイラー氏は、以下のようにも述べている。
「定量的そして構造的認識ツールの幅広い可能性を考えると、今日のモダリティの発展に寄与してきた研究者や臨床専門家による新時代の幕開けが近づいていることに興奮を覚えます。その上で、医師や研究者から大規模施設に至るまで対応出来るiNtuitionは、複数の異なるモダリティやベンダーの枠を越えて先進的な画像ソリューションを提供出来る唯一の存在であると信じております。」

iNtuitionは、高い拡張性や柔軟性を兼ね備えたサーバーベースのソリューションの他に、ウェブをベースとしたiNtuitionEMAV(Enterprise Medical Advanced Viewer)を提供している。

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