日本ベクトン・ディッキンソン、血管にカテーテルを挿入せずに、指にカフを装着するだけで、非侵襲的・連続的な血圧測定を可能に「VitaWave™ フィンガーカフ」発売6月5日より日本麻酔科学会 第72回学術集会にて本邦初展示

2025.06.05

 日本BD(日本ベクトン・ディッキンソン株式会社 本社:東京都港区、代表取締役社長:長瀬信弥氏)は、新たにVitaWave™ フィンガーカフ(読み ヴィタウェーブ フィンガーカフ)を5月19日に発売した。同製品は6月5日より兵庫県神戸市において開催される、日本麻酔科学会 第72回 学術集会(神戸国際展示場3号館)にて本邦初展示した。
 VitaWave™ フィンガーカフは、当社のHemoSphere™ アドバンスド モニタ(読み ヘモスフィア アドバンスド モニタ)と連携し、患者さんの指に装着するだけで、連続的かつリアルタイムに血圧などの血行動態パラメータをリアルタイムで測定・モニタリングすることを可能にする。この革新的なソリューションは、集中治療室(ICU)や手術室など、迅速かつ正確な循環動態の把握が求められる臨床現場において、医療従事者の意思決定を支援する革新的なソリューションである。


「指に装着するだけ。」 簡便・迅速に、連続的非侵襲血圧(cNIBP)の測定が可能に

 手術リスクが低い場合や、患者さんが若く合併症が少ないといった、いわゆるローリスク手術環境においては、血圧管理が腕帯式血圧計(マンシェット)による間欠的な測定にとどまることが一般的である。しかしながら、ローリスク手術であっても術中低血圧の発生率は決して低くなく、術後合併症との関連性が報告されている。
 VitaWave™ フィンガーカフを導入することで、より簡便かつ迅速に血圧波形を連続的に把握することが可能となり、術中の血行動態変化に対する介入の意思決定を支援する。
 これにより、術中低血圧に起因する合併症のリスク低減も期待される。


非侵襲ながら良好な測定値

 VitaWave™ フィンガーカフは、非侵襲の測定装置でありながら、自動キャリブレーションや血圧波形変換などのアルゴリズムにより、動脈留置カテーテル(いわゆるAライン)を用いた観血的動脈圧測定と良好な整合性が確認されている。これにより患者さんの負担を軽減しながらも、術後合併症のリスクとの関連性が指摘されている術中低血圧の発生を防ぐことを目指していく。
 BDは、「明日の医療を、あらゆる人々にTM」というパーパスのもと、医療従事者の皆さんと密接に連携し、革新的な技術と包括的な臨床教育を通じて、先進的な血行動態モニタリングを実現している。日々、医療現場の皆さんをサポートし、重要な場面への備えを整えている。

VitaWave™ フィンガーカフ

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