GEヘルスケア・ジャパンがEdison Seminar 2021を開催

2021.10.19

Intelligently Efficient ~より質の高い医療を、より効果的に~

 GEヘルスケア・ジャパン株式会社は、10月2日にベルサール八重洲(東京都中央区)とオンラインのハイブリッド開催で「Edison Seminar 2021」シリーズ1を、10月8日にシリーズ2をオンデマンド配信にて開催した。

シリーズ1のオープニングで多田荘一郎氏(GEヘルスケア・ジャパン代表取締役兼CEO)が登壇し、「プレシジョン・ヘルスの実現に向けた新たな価値の共創」と題した挨拶があった。先行きが不透明で不確実だからこそ、リアルタイムな気づきと根拠に基づく、行動変容や意思決定により医療提供体制の強化に貢献し、プラットフォームの共有とパートナーシップを通じて、プレシジョン・ヘルスの実現を目指していくと述べ、これまでもこれからも意義あるイノベーションによって課題解決に取り組んでいくと語った。

多田荘一郎 氏(代表取締役社長兼CEO)

シリーズ1基調講演1にて黒川 清氏(日本医療政策機構代表理事)が「日本における医療課題とそれを取り巻くリーダーシップへの期待」について、変化する世界と日本の立ち位置や学術分野でも立ち遅れる日本について解説。そこから求められる変化とCOVID-19の世界における影響、Usefulness of Useless Knowledgeについても述べた。

黒川 清氏(日本医療政策機構代表理事)

続く基調講演2にて岩坪 威氏(東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻神経病理学分野教授)は「循環器疾患では高血圧、コレステロールを健康時からコントロールすることにより動脈硬化を防ぎ、vascular eventを予防することが基本である。これと同様に、アミロイドなどを抑えて認知症の発症を防止する『超早期治療』の実現が目前になっている」と発表した。

岩坪 威氏(東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻神経病理学分野教授)

シリーズ2では久保田一徳氏(獨協医科大学埼玉医療センター放射線科教授)が「乳癌の画像診断についてIntelligently Efficientを考える」と題した講演を行い、乳がん診療に新旧の技術をどう生かすかについて述べた。対象となる病気、患者や受信者をしっかり考えて適切な検査を選択し、高精度の画像診断も重要だが、ガイドライン、最新の動向もふまえて受信者が安心できる検査をしていただきたいと強調した。

久保田一徳氏(獨協医科大学埼玉医療センター放射線科教授)

最後に東 達也氏(量子科学技術研究開発機構量子医科学研究所分子イメージング診断治療研究部部長)が「一目で治療適格性・治療効果のわかる、『診断と治療の融合・セラノスティクス』が世界的潮流であり、核医学治療の存在感は増す。特に入院を必要とせず、安全で患者にやさしく、治療効果の高いアルファ線治療など新しい標的アイソトープに注目が集まっている」と締めくくった。

東 達也氏(量子科学技術研究開発機構量子医科学研究所分子イメージング診断治療研究部部長)

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