ボストン・サイエンティフィック ジャパン、3回目となる「医療機器によるバリューベース・ヘルスケアへの貢献」シリーズ勉強会を開催

2019.11.07
牛田 享宏氏
伊達 久氏
西谷 洋介氏

 ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社は10月31日、野村コンファレンスプラザ日本橋(東京都中央区)にて、「「難治性慢性疼痛」による経済的・社会的影響と日本の「難治性慢性疼痛」治療の最新動向~病診連携モデルと臨床データの構築~」と題した勉強会を開催した。

 最初に、牛田 享宏氏(愛知医科大学医学部 学際的痛みセンター教授/運動療育センター センター長)が登壇し、日本における難治性慢性疼痛の疫学、課題、国の動きや今後の展望についての講演を行った。慢性疼痛の患者には、何らかの精神疾患を持っているケースが多く、また薬物治療に依存する可能性が高いという問題があるとのこと。疼痛予防のためのシステム構築が必要だと提起した。

 続いて伊達 久氏(仙台ペインクリニック 院長)が登壇。牛田氏の講演を踏まえ、運動療法やパルス高周波療法、認知行動療法にエビデンスが認められることや、脊髄刺激療法も治療法として有効であることを含め、他分野からの医学的アプローチの重要性を訴えた。

 その後、西谷 洋介氏(ボストン・サイエンティフィック ジャパン ニューロモジュレーション事業部長)による挨拶があった。

 欧米に比べSCS導入に遅れをとってきた本邦だが、近年厚生労働省によって痛みセンターの構築や、慢性疼痛のガイドラインが作成された。イノベーションによってその下地を確立してきた同社の技術は、今後の難治性慢性疼痛治療に大きな貢献がなされると語った。