オブジェットジオメトリーズ、3Dプリンタ『Objet260 Connex』を新発売

2011.06.28
左:Gilad Yron氏       右:Jonathan Jaglom氏
Objet260 Connex
 オブジェットジオメトリーズ社(Objet Geometries AP Ltd・以下、オブジェット)は6月21日、SAPIA TOWER (東京都・千代田区)にて3Dプリンタの新製品『Objet260 Connex』について記者発表会を行った。
 はじめにGilad Yron氏(ギラッド・イロン 同社アジアパシフィックジャパン担当マネージングディレクター)はRP(ラピッドプロトタイピング)市場の見通しについて説明。「今後3D業界も2次元のように印刷量、サイズ、解像度、スピードの4つのファクターが重要になり、この区分は3Dにも起こる」とし、「今後10年で3Dプリンタは書類を印刷する2次元プリンタと同じように普及するだろう」と説明。また3Dプリンタは印刷する際、インクの代わりに液体ポリマーを利用し、インクジェット技術のように噴射して立体造形を行う。この技術はPolyJet技術と呼ばれており、2次元プリンタのように3Dプリンタが普及するには「PolyJet技術がこの革新を実現するキーになる」と同氏は強調した。
 今回発表された3Dプリンタの新製品『Objet260 Connex』についてはJonathan Jaglom氏(ジョナサン・ジャグロム 同社セールスオペレーション担当バイスプレジデント)より説明が行われた。
 『Objet260 Connex』はオフィスでの利用に最適なコンパクトサイズを実現し、一つのモデルを作るのに複数の材料を使うことが可能となった。材料は最大で14の異なる性質を持つ材料を使って造形ができる。『Objet260 Connex』はカートリッジで交換できる14種類のモデル材料とそれらを混ぜ合わせて生成する51種類のデジタルマテリアルを含む60種類以上の材料を利用できる。またプリンタの寸法は1200×735×870mmとなっており、経済的でスペースをとらないRP向けの3Dプリンタである。「『Objet260 Connex』は小型で複数の素材の使えるプリンタとして、日本にマッチした機種である」と同氏は語った。