Cook Japan、胸部大動脈瘤とステントグラフト治療に関するプレスセミナーを開催

「Zenith TX2 TAAエンドバスキュラーグラフト」発売に伴い~

category:取材速報
2011.06.25
山口直之氏
石丸 新氏
廣瀬賢二氏
Zenith TX2 TAAエンドバスキュラーグラフト
Cook Japan(株)は6月16日、アーバンネット大手町ビル(千代田区)にて、胸部大動脈瘤とステントグラフト治療に関するプレスセミナーを開催した。本セミナーは、同社の胸部大動脈瘤治療用デバイス「Zenith TX2 TAAエンドバスキュラーグラフト」は3月16日に日本で承認され、5月初旬より販売開始していることから、胸部大動脈瘤に関する知識を広めるべく開催されたもの。

はじめに山口直之氏(同社AI事業部長)による挨拶と事業説明の後、石丸 新氏(戸田中央総合病院)より、胸部大動脈瘤の診断と治療の現状について講演が行われた。セミナーの最後には、廣瀬賢二氏(同社AI事業部)よりZenith TX2 TAAエンドバスキュラーグラフトの実施手技の解説が行われた。

大動脈瘤は進展し破裂すると、重篤な体内出血を引き起こす可能性があり、多くは加齢とともに進展する傾向にある。特に瘤径が5cm以上になると破裂の危険性は増していく。これまで胸部大動脈瘤の治療は外科的な人工血管置換術が行われていたが、「2008年に日本で胸部用ステントグラフト治療が承認されて以来、手術数および入院死亡率が減少した」と石丸氏は統計データを紹介した。石丸氏は、この理由を「外科治療に比べ、ステントグラフト治療は低侵襲であるため、胸部下行大動脈瘤の治療がステントグラフトにシフトしていったことで、外科治療の成功率向上および死亡率が低下したのではないか」と解説し、「数年後には胸部下行大動脈瘤の治療はすべてステントグラフト治療に置き換わる」と予想している。

現在、ステントグラフト治療の安全な普及のために、複数学会からなる「ステントグラフト実施基準管理委員会(JACSM)」が設立し、実施施設および実施医・指導医の基準審査や、治療結果の収集解析、一般社会への情報開示・啓蒙活動が行われている。JACSMはステントグラフト治療の安全と質の確保が目標にある。石丸氏は「患者・医療者間のより良い関係づくりを目指し、大動脈瘤の早期発見と治療の普及を目指している」と語る。胸部ステントグラフト実施施設数は、合格施設265件、指導医在籍施設42件(2011年2月28日時点)とのこと。

このページの先頭へ戻る