日本画像医療システム工業会、2016年年頭所感を発表

2016.01.08
小松 研一氏
会場風景
 一般社団法人日本画像医療システム工業会(JIRA)は2016年1月7日、KKRホテル東京(東京都千代田区)にて、2016年の年頭所感を発表した。
 
 まず、JIRA会長である小松研一氏は「2014年以降、医療機器産業を取り巻く環境が大きく変化してきている中で、2014年11月25日に施行された、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律では医療機器の特長を織り込んだ新しいルールがスムーズに始動した」と振り返った。

 続いて、政府の掲げる国産医療機器開発5つの「重点分野」の1つである、「画像診断イメージング」について、画像バイオマーカー探索等の画像技術で得られる定量、定性指標は早期に診断し、低侵襲な治療を可能にするものとして、これらの画像診断技術開発に注力することを会員企業全体と共有していると表明した。

 一方で医療機器の国際化に関して、JIRAを議長として組織された国際画像診断・医療IT・放射線治療産業連合会(DITTA)は、医療機器規制当局フォーラム(IMDRF)の3月東京会議にて「規制調和に向けた中、長期的な目標設定」、「産業界との連携強化」を提言し、9月の京都会議では、IMDRFの戦略的計画の草案が議論されたことを明らかにした。また、「2016年もDITTA議長としてIMDRFと相互に協調し医療機器関連の国際適合への活動を牽引していきたい」と展望を述べた。