GEヘルスケア・ジャパン、超音波診断装置「LOGIQ V シリーズ」の発売を記念し開業医向けWebライブセミナーを開催~超音波診断の更なる普及を目指し、デモンストレーションを交えて装置を紹介

2015.09.18
小川眞広氏
松尾 汎氏
小川氏によるデモンストレーションの様子
 GEヘルスケア・ジャパン(以下GEヘルスケア社)は9月16日(水)、開業医向け超音波診断装置「LOGIQ V シリーズ」の発売を記念し、御茶ノ水ソラシティ(東京都千代田区)で「かかりつけ医のための超音波テクニック Web Seminar」を開催した。スキルアップの機会に割ける時間の少ない医師でも参加できるよう、GEヘルスケア社としては初のWebセミナーとなった。講演を行ったのは小川眞広氏(日本大学病院消化器内科科長・超音波診断センター長)と松尾 汎氏(松尾クリニック理事長)である。
 まずは小川氏が登壇し、消化器内科医としての立場から診療における超音波診断装置の活用法について説明した。超音波検査は、検査をする範囲の的を絞れば、その時間・空間分解能を活かし、小さな病変などを素早く正確に診断することが得意だ。そのため地域医療などで超音波診断装置が身近にあれば、日常的な診療にも安心感が増す。しかし、超音波検査には「1枚の画像で診断が可能ということが少ない」「正しい診断のために、次に撮影すべき画像と疾患概念を理解していなければならない」「超音波検査は能動的な検査法である」といった心構えが必要だ。小川氏はそれを踏まえ、腹部の超音波検査に有効なプローブ操作法を示した。超音波検査は短時間で患者に負担を掛けずに行えるものであり「臨床で疑ったことを、触診感覚で装置を使って確かめることが大事だ」と訴えた。
 次に松尾氏が血管超音波検査について講演を行った。まずは血管超音波検査の日本における歴史はまだ浅いが、「無侵襲・リアルタイムで血管の状態を知ることができる」という大きなメリットがある。特に頸動脈エコー検査によって生活習慣病からくる動脈硬化の度合いを知ることも可能だ。超音波検査では動脈硬化の様々なステージを計測できるため、そこから全身の状態を推察することにもつながる。循環器の疾患において、超音波で描出した画像が実際の診断、臨床に役立てることができるようになり、松尾氏は「超音波である程度解決できる問題がある」と期待している。
 講演の合間には小川氏、松尾氏の両名がデモンストレーションに使用した超音波診断装置「LOGIQ V シリーズ」について説明が行われた。「LOGIQ V シリーズ」はコンパクトなボディで、院内移動にもストレスが少なく開業医施設でも導入しやすい。スピーディで的確なスキャン手順をサポートする「スキャンナビゲーション」機能の紹介では、搭載されたアプリケーションがプローブの的確な当て方を提示したり、被検者のリアルタイムの画像を正常画像と並べて表示する様子などが披露された。