米国医療機器・IVD工業会(AMDD)、第25回メディアレクチャーを開催

category:取材速報
2015.07.22
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加藤幸輔氏
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渡辺弘之氏
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高梨秀一郎氏
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Vivid E95

 
 米国医療機器・IVD工業会(AMDD)は、7月17日、コンファレンススクエア エムプラス(東京都中央区)にて、第25回メディアレクチャー「高齢化の中で静かに増加する『心臓弁膜症』~最適な診断と治療で患者の健康寿命を延ばす~」を開催した。

 はじめに、加藤幸輔氏[AMDD副会長、エドワーズライフサイエンス(株)代表取締役社長]より、開会の挨拶があった。同氏は高齢化が進む日本社会でのヘルスケア産業の需要の高さを指摘。AMDDが推進する革新的なテクノロジーを新しい治療の一助として、これからも日本の医療・患者を支えていきたいと結んだ。

 最初の講演は、渡辺弘之氏(東京ベイ・浦安市川医療センター ハートセンター長)より「チームで取り組む弁膜症診療」。心臓弁膜症は自覚の少ない疾患であり、治療法は多数あるものの、診断が下された時点では治療に耐えられなくなっているというケースも少なくないという。アメリカの弁膜症ガイドラインでも近年ようやく「無症候性重度」という分類項目が追加され、目覚ましい出来事であったと同氏は述べた。同氏は、「高齢者は複数の慢性的な疾患、体力的な問題、急速な虚弱のリスクなど、多様なFrailtyを抱えている。治療には種々の要因を総合判断し、最適なタイミングで内科から外科へバトンタッチする必要がある」とした。近年ではTAVIが心臓弁膜症の適応となり、ハイリスクの高齢者の治療も可能にはなったが、適応外の患者も未だ多数いる。「ハイリスク治療の技術とともに、ハイリスクになるまえに診断する仕組みも発展させていくべき」と同氏は説く。そこで同氏は「CT、MRI、超音波をはじめとした画像診断を共通言語として、すべての科の医師がクロスラーニングし、患者1人1人の身体的個性に合わせた最良な診断・治療を進めていくことが重要である」と述べ、それを推奨する活動として、後述の高梨氏とともに「東京ハートラボ」として、他科の技術を学んだり、情報交換する会を定期的に行っていると紹介した。

 次の講演は、高梨秀一郎氏(公益財団法人 日本心臓血圧研究振興会附属 榊原記念病院 心臓血管外科主任部長)による「心臓弁膜症の外科治療-基礎から最新治療まで-」。心臓弁膜症の種別と治療法の詳細が、実際の手術動画つきでわかりやすく説明された。同氏は外科的な手法を第一とし取り組んでいるが、近年導入されたTAVIの手法を学んだことから、外科的治療のメリットの活かし方、また従来法の見直しなどができた、と語り、渡辺氏同様、他科の医師と技術・知識を共有し、メリット・デメリットを把握し、患者ごとに最良の選択ができるよう備えることが重要であると述べた。そのほかもう1つの新手法MICS(Minimally Invasive Cardiac Surgery)も紹介された。

 会場後方では、人工弁・生体弁に関連する4企業の出展があり気軽に説明を受けることができたほか、GEヘルスケア・ジャパン(株)が今年7月7日に発売したばかりの超音波装置Vivid E95の展示も見られた。

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