セント・ジュード・メディカル、虚血性心疾患の診断・治療を最適化する新技術説明会を開催

2013.04.05
ウィリアム・フィリップス氏
志手淳也氏
会の様子
セント・ジュード・メディカル(株)(本社:東京都港区、代表取締役社長:ウィリアム・フィリップス)は3月11日、同社アドバンスド・テクノロジー・センター(東京都港区)にて、虚血性心疾患の診断・治療を最適化する「ILUMIEN(TM) OPTIS(TM)」の新技術説明会を開催した。
 同会では、主催者を代表してウィリアム・フィリップス氏(同社代表取締役社長)による「PCI治療の最適化」が開催された。同氏は経皮的冠動脈形成術(PCI)の概念を説明しつつ、PCI治療の最適化を実現する同社新製品「ILUMIEN(TM) OPTIS(TM)」について言及。FFRとOCTという2つのテクノロジーにより、患者の予後(QOL)向上につながることを説明しつつ「日本はOCTが最も浸透している国であり、IVUSをはじめとする可視化を進めてきた国。世界でも有数のリーダー的医師が多い。日本から本製品の情報を世界中に発信していきたい」と抱負を述べた。
 続いて、志手淳也氏(大阪府済生会中津病院循環器内科部長)が「ILUMIEN(TM) OPTIS(TM)―PCI治療の最適化を実現するシステム―」をテーマに講演。心臓カテーテル治療方法や冠動脈治療に使用するイメージング機器、同製品の新技術について説明した。同氏は、「血管内超音波(IVUS)よりも光干渉断層映像(OCT)の方が、解像度をはじめとするさまざまな点で優れている。近赤外線を用いて画像を取得するため、従来の血管内画像システムでは検出ができなかった重要な血管情報を得ることができるようになった」と述べつつ、「冠動脈の画像をリアルタイムに3次元画像として得ることができ、治療部位の解剖学的構造を確認できることは大きなメリットだ」と語った。