ADCT研究会と東芝メディカルシステムズ(株)、第4回ADCT研究会を開催

category:取材速報
2013.01.16
梁川範幸氏
谷口 彰氏
君島正一氏
千葉工弥氏
佐野始也氏
木口雅夫氏
三村尚輝氏
片岡由美氏
井田義宏氏
赤城輝哉氏
井野賢司氏
砂岡史生氏
富澤信夫氏
中屋良宏氏
 ADCT研究会と東芝メディカルシステムズ(株)は2013年1月12日(土)、千葉大学けやき会館(千葉県千葉市)にて、「第4回ADCT研究会」を開催した。同会は、Area Detector CT「Aquilion ONE」のユーザによる撮影法の発表や検査技術の検討などの情報共有の場として年1回開催を行っている。
 同会が始まると、当番世話人挨拶にて梁川範幸氏(千葉大学医学部附属病院)は「最新情報の共有と、活発なディスカッションを期待する」と述べた。
 プログラムは第1部:情報提供、第2部:一般演題、第3部:アンケート報告、第4部:特別講演の4部構成で進んだ。
 第1部の情報提供では谷口 彰氏(東芝メディカルシステムズ)により「ADCT最新情報レポート-最新RSNA情報-」と題してRSNA2012での同社ブースの概要や、同社の被ばく低減の取り組みの歴史をスライドで説明し、次世代ADCTとなる「Aquilion ONE ViSION Edition」の特長を解説した。
 続いて第2部の一般演題では、梁川氏と君島正一氏(日本大学医学部附属板橋病院)が座長を務め、5人の演者により発表が行われた
 まず、千葉工弥氏(岩手医科大学附属病院循環器医療センター)が「320列CTの心臓検査に役立つ技術と工夫」と題して、管電流の調整を「石灰化スコアを計測するための単純CTを用いる方法」と「AEC技術を利用したVolume ECで用いる方法」の検討について報告した。
 次に佐野始也氏(高瀬クリニック)は、「320列面検出器CTを用いた前向き心電図同期冠動脈撮影の心拍数別撮影プロトコルにおける被ばくと画質の検討」と題して、同院でのβブロッカーによる心拍数コントロールを行いながらのMD 1beat protocolでの撮影について紹介した。
 続いて木口雅夫氏(広島大学病院)は,「AIDR 3Dの臨床評価」をテーマに救急外来への導入から初期使用経験、「AIDR 3D」の石灰化スコア、股関節動態撮影、CPA蘇生後冠動脈CTと冠動脈・腎動脈同時相CTA、心筋パーフュージョンへの応用の経験について報告した。
 さらに三村尚輝氏(福山市民病院)は、「救急医療現場でのCT撮影の役割」と題して、救急におけるAquiion ONEの撮影プロトコールや、救急(特に小児や外傷系)での160Helicalを用いた高速撮影の経験、頭部CT-A、脳死判定などでの使用例を紹介した。
 最後に、片岡由美氏(藤田保健衛生大学病院)が「Variable Helical Pitch Scanの有用性と課題」をテーマに発表。1回のヘリカルスキャン中に、寝台移動速度とAECの設定ノイズレベルを変化させることで撮影する技術である“Variable Helical Pitch Scan(vHP)”の特性と撮影プロトコール、臨床での検討について報告が行われた。
 30分間の休憩を挟み、井田義宏氏(藤田保健衛生大学病院、同会理事長)が「ADCT研究会からの報告」として、同会の趣旨と今後の活動について説明。同氏は「各地域のユーザ会を繋ぐのみでなく、ADCTの導入を検討している施設や、ADCTに関心を持っている人が参加できるオープンな研究会へと発展させたい」と今後の意気込みを語った。
 第3部では、赤城輝哉氏(三井記念病院)が座長の下アンケート報告が行われた。まず、井野賢司氏(東京大学医学部附属病院)より、「ADCT研究会幹事による報告」としてADCTユーザ施設を対象に行った心臓検査、小児体幹部検査の撮影プロトコールなどについての調査結果が報告された。最後に、砂岡史生氏(国立国際医療研究センター病院)により「頭部PERFUSION-CTからの報告」として、頭部PERFUSIONスキャン条件の設定状況、撮影プロトコールなどについての調査結果が報告された。
 第4部の特別講演では、井野氏が座長を務め、富澤信夫氏(東京大学医学部附属病院)により「心臓CTの最前線」をテーマに講演が行われた。同院での2009年のAquilion ONE導入からの被ばく低減の歴史を振り返りながら、具体的な被ばく低減の方法や造影剤・撮影のタイミングについて説明を行った。
 また、最新の事例として「Aquilion ONE ViSION Edition」導入後のHalf再構成とSegment再構成の比較について解説。心臓検査以外の検査として、体幹部造影CTA、肺動脈評価Adamkiewicz動脈の評価などの症例を紹介した。
 最後に、次回当番世話人である中屋良宏氏(静岡がんセンター)が閉会の挨拶を行った。今回の参加者は271名となり、次回は、2014年の1月か2月に名古屋での開催を予定している。

詳細については決定次第、下記のホームページにて告知される。
http://adct.kenkyuukai.jp/special/?id=4618

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