ファイルメーカー、FileMakerカンファレンス2012を開催

2012.12.07
野田 修氏
片岡達博氏
山口高秀氏
 ファイルメーカー(株)(本社:東京都千代田区、社長:Bill Epling)は11月28~30日の3日間、フォーシーズンズホテル椿山荘東京(東京都文京区)にて、FileMakerカンファレンス2012を開催した。同カンファレンスは同社が年に一度開催しており、最先端のソリューションや注目の技術に触れたり、FileMakerソリューションのエキスパートと実際に会い、ビジネスシーンの深まりが得られる場となっている。同カンファレンスでは医療向けのソリューションについてのメディカルセッションも開催された。
 30日(金)のメディカルトラックではまず、野田 修氏(のだ歯科医院院長)による「X線写真の画像上に自在に描画。新たな技術開発により、医療の現場を改革」と題したセッションが開かれた。FileMaker上に画像を読み込み、その上に書き込みを行うことのできるFMCanvasの生みの親である同氏による、同ツールを使用した様々なソリューションが公開され、FileMakerとwebビューアの連携パターンについても発表された。
 続いて、「ITによる地域共有化を目指して~在宅医療を支える様々なユーザーが職種の壁を越えて利用する情報共有システム」と題したセッションが開催され、片岡達博氏((株)バルーンヘルプシステム開発部)と山口高秀氏((株)GlobalMedic/在宅医療やまぐちクリニック院長)が登壇した。本セッションでは、バルーンヘルプ社開発の在宅医療支援システム「おひさまシステム」の紹介と、在宅医療の現状や今後の課題、将来的な展開が語られた。「おひさまシステム」では診療記録だけでなく、日々の問い合わせやスタッフの意見交換など、患者に関する様々な情報を共有することができる。必要な情報を必要な人に確認してもらうための「リマインド機能」や、業務連絡や全体告知、相談が必要なテーマなどを投稿し、他のユーザのリアクションを求めるウォール機能である「申送り機能」なども紹介された。