【ITEM2024取材速報】EIZO/検査向け映像ソリューション・CuratOR MIR-1

2024.04.13

検査向け映像ソリューション

 EIZOブースは従来の展示の趣を変え、
今回は、患者が病院に行き診療、検査、診断、治療をしていくという診療ワークフローに応じてソリューションを提案していて、具体的でわかりやすい形になっていた。「EIZOグループは、現場のニーズに応え、よりよい映像環境を提供し、医療の質の向上をに貢献していく」ということを具現化したものだ。

 検査向け映像ソリューションでは、EIZOのモニターが、CTやMRI、マンモグラフィー、内視鏡など各検査の特性に応じた画像環境を構築することを提案していた。実際に、EIZOのモニターがいろいろなモダリティーに採用されていることはあまり知られてない。多くのメーカーに採用されている豊富な経験を生かし、例えば、乳癌の画像診断の際に、マンモグラフィーのモノクロ画像と、超音波装置のカラー画像を一つの画面上にそれぞれ最適な階調で表示、すなわちハイブリッド表示する技術などを有することについてアピールしていた。

診察向け映像ソリューション

 EIZOは、医用画像の微妙な陰影や濃淡を繊細に表現する表示環境を実現して、患者さんを助けるためにより高精度な画像診断に注力する。

RadiForce MX317W

 電子カルテ画像表示モニタ。
 コストパフォーマンスに優れた21.3型2メガピクセルカラーモニタだ。DICOM Part 14準拠のキャリブレーションにも対応している。
 Hybrid Gamma PXL機能が搭載されており、同一画面内のモノクロとカラーをピクセルごとに自動判別し、それぞれ最適な階調で表示できる点が大きな特長だ。
 CT、MRIなどのモノクロ画像はDICOM Part 14に対応した階調で、3D画像や超音波や核医学などのカラー画像はガンマ2.2に対応した階調で忠実に再現できる。一つの画面上にモノクロとカラー画像を表示できるので、読影時間が短縮され、働き方改革にも貢献する。
 さらにノートPCとUSB Type-Cケーブルで接続できるので、画面表示とノートPCの給電が可能だ。
 またDisplayPort入出力端子を搭載し、マルチモニター環境も簡単に構築できるのもありがたい点だ。省スペースで自宅でも読影しやすい。

右がRadiForce MX317W

CuratOR MIR-1

 CuratOR MIR-1は、手術室で使用される内視鏡や手術顕微鏡などに接続し,手術映像を高画質で録画するレコーダーである。60フレーム/秒の4K UHD映像信号に対応したBNCとHDMI®の映像入力端子を搭載しており、既存のフルHD装置や今後さらなる普及が進むことが予想される4K装置との接続にも対応可能。振動や衝撃に強く堅牢性に優れた高速SSDを内蔵ストレージに採用しており、大容量2TBにより、4K手術映像は最大175時間、フルHD手術映像は最大885時間記録できる。
 また、映像圧縮方式は、従来の国際標準規格H.264/AVCと、その2倍の圧縮率を実現し後継規格とされる H.265/HEVCにも対応しており、記録した手術映像の再生・編集方法に合わせて圧縮規格を選べる。その他には、フットスイッチでの録画開始・停止、静止画記録の基本操作。前面に2つ装備されたUSB 5Gbps対応のポートによる内蔵ストレージと外部メディアへの同時記録。さらには、患者名や患者IDなどの情報も登録可能で、録画データと合わせて各種手術情報の記録・管理ができるようになったなど、CuratOR MIR-1は多彩な機能で医療現場をサポートする。