ITEM2025にてJIRA記者会見開催! ~「画像医療システムビジョン 2030」に対応した「2025年度JIRA活動基本方針」を発表
ITEM2025の初日にあたる4月11日、JIRA(一般社団法人日本画像医療システム工業会)の記者会見が開催された。
開催挨拶の後、瀧口登志夫会長より、「医療機器産業を取り巻く環境の変化」「2025年度JIRA活動基本方針」「JIRA産業の置かれている課題」について、報告が行われた。
「環境の変化」では、輸出の拡大に比べて国内市場の成長率は鈍化していること、アメリカ・トランプ政権の関税政策をはじめ、国・地域における各種リスクが変化していること、医療機関の経営環境が悪化していることなどが述べられた。
「活動基本方針」では、2024年に発表の「画像医療システムビジョン 2030」に対応した「2025年度JIRA活動基本方針」が発表された。具体的には「JIRA産業の振興と関連領域との連携強化」「【データが変える医療】の実現に向けた環境整備」「医療機器に即した法規制、保険制度の実現」「グローバル市場での競争力の強化」「持続可能な医療を提供する産業構築」「JIRA基盤活動の充実」の6方針。
「画像医療システムビジョン 2030」の実現に向けた課題として挙げられたのは「装置買替年数の長期化」と「グローバル展開」。現在、JIRA製品の代表的7機種の平均試用期間は12年以上で、これは装置の耐用年数を超えているという。また、グローバル市場の中では日本の市場規模および国内生産高は低下傾向にあり10%を切っているとのこと。瀧口会長は、JIRAでは、装置の耐用期間内での更新が継続的に行える環境整備、グローバル展開のさらなる拡大に取り組んでいくとした。
会見ではこのほか、「図表で見る画像医療システム産業 DATA BOOK 2025」「第22回 画像医療システム等の導入状況と安全確保状況に関する調査」の資料公開等が行われた。