根本杏林堂
取材製品情報
CT用造影剤自動注入装置『DUAL SHOT GX10』
デュアルショットGX10は、GXシリーズで培われた最適な造影環境構築に必要な技術を集約した製品である。
従来のヨード量規定法である体重法においては、患者の体格差に起因する造影効果の過不足が懸念されていたが、これに対応するために患者体格を考慮したAdBW(Adjustment Body Weight Protocol)を採用し、最適な造影剤投与を実現する。
さらに、ランチョンセミナーにおいて講演される可変注入法も標準搭載している。
GX10には「圧力監視モニター」が標準装備されており、すべてのユーザーに対し検査室内での安全確認を提供する。
また、これまでのGXシリーズと同様に、「CEエビデンスシステム」と「造影剤モレ検知サポートシステムLD」をオプションとして用意している。
これにより、施設ごとに異なる検査環境に応じた安全性をサポートする。
『造影剤モレ検知サポートシステムLD』
造影剤の投与は、CT装置の進歩に伴い、高速注入が求められるようになった。
しかし、それに伴い、血管外漏出が発生した際のリスクも高まる傾向にある。
また、タスクシフトの進展により、診療放射線技師が静脈ルートを確保できるようになったことで、安全な注入を支援する機能の重要性が一層高まっている。
「造影剤モレ検知サポートシステムLD」は、血管外漏出を早期に検知し、患者の身体的負担を軽減することで、安全な造影剤投与をサポートする。
『CEエビデンスシステム』
医療安全へのニーズに応えるシステムとして、造影検査情報管理システム「CEエビデンスシステム」は、インジェクターと院内ネットワークを専用ゲートウェイを介して接続し、造影検査に関する情報を相互にやりとりすることが可能である。
これにより、副作用情報や腎機能測定値など、造影検査に不可欠な重要情報を画面上に表示でき、検査の適否を容易に判断できる。副作用情報などがある場合にはアラートが表示され、見落としを防ぐことで患者の安全性向上に貢献する。
また、造影剤の投与結果を自動で院内ネットワークに保存できるため、診療情報の正確な記録が可能となる。
さらに、会計システムとも連携することで、造影検査に関する請求ミスを防ぐことができる。
ブースインフォメーション
Dブロック
ブース No. D1-24