【ITEM2025取材速報】島津製作所
回診用X線撮影装置「MobileDaRt Evolution MX9 Version」
「MobileDaRt Evolution MX9 Version」は、今年4月9日に発売されたばかりの、同社の回診用X線撮影装置のフラッグシップモデル「MobileDaRt Evolution」シリーズの最新機種。
X線照射部にセカンドモニタと3Dカメラ(オプション)を搭載、カメラからの患者映像、患者情報の確認と撮影条件の調整を可能にした。
またコリメータには十字レーザーマーカー(オプション)を搭載。X線管が適切な角度範囲に達すると、その方向を示すレーザーマーカーが点灯する。曲がりたい方向へハンドルを押した分だけ進む快適な走行性も踏襲され、女性技師にも寄り添った仕様となっている。
血管撮影システム「Trinias B12s with SCORE Opera」
血管撮影システム「Trinias series with SCORE Opera」は、新たに開発された音声認識機能「SMART Voice」を搭載。治療で頻繁に利用される「SCORE StentView(ステント強調処理)」「透視保存」「画像操作」など13種類の機能をオペレーターの声で操作できる。ハンズフリー操作により、カテ室の省力化や効率化をサポートする。機能は今後も増える予定という。
また、AIにより、ノイズ抑制とデバイスの視認性向上に成功。治療に必要な高い透視視認性を、AI画像処理により低線量で実現している。
診断用X線装置「RADspeed Pro SR5 Version」
X線照射部に光学カメラを使用した撮影支援機能「VISION SUPPORT」(オプション)を搭載。モニタ上の被検者映像にX線の照射範囲やX線検出器の位置を重ねて表示することにより、検査室と操作室双方からモニタ上で患者の状態を確認できる。決定した位置から患者が動いた場合も、光学カメラが検知して通知、LAST IMAGEの参照により再撮影のポジショニングの効率化をサポートする。
またリモコン操作でポジショニングを操作する「オートポジショニング機能」(オプション)、天井走行式X線管懸垂器を軽々と操作できる「パワーアシスト機能」(オプション)で操作者の負担を軽減、検査時間の短縮化に寄与する。