【ITEM2025取材速報】フジデノロ

2025.04.04

Medical Window

「Medical Window」は窓のない部屋の壁に風景を届け、天井には青空などお好みの画像をお届けできるデジタル窓だ。見る者に違和感を感じさせない薄型の壁(天井)掛けモニタと専用の窓枠で、臨場感あふれるリアルで自然な動画を提供する。

また複数の僅か15mmの薄型モニタで厚みのある製品と違い天井高を圧迫せずに自由なレイアウトで連結できるので、さまざまな寸法や形状の壁面あるいは天井のスペースに柔軟に対応できる。待合室をはじめ、たとえば放射線治療室の壁面や廊下、透析室など患者の不安と緊張を和らげたい環境創りに大いに貢献できる。

全身照射用患者回転式ベースプレート
EQUILIBRIUM

 

EQUILIBRIUMは、全身照射用の360°回転式ベースプレートである。

たとえば白血病で頭からつま先までを照射する場合、従来は上半身を照射した後、患者にいったん体を起こしてもらい体位を反転させ、続いて下半身を照射していた。EQUILIBRIUMはベースプレートに患者を乗せてそのままぐるりとプレートを回転させることで全身照射に対応する。患者は寝たまま体位変換をする必要がない。患者の負担を減らした精度のよい全身照射が可能になる。またプレートには設定角度のガイドが刻まれており、ベースの角度を少しだけずらせて身体を斜めにした状態で照射することもできる。

放射線治療における患者アメニティと術者の使い勝手を向上させる逸品である。

AI自動輪郭入力システム
Ai-Seg

Ai-Segは、臓器輪郭抽出をAIを使って自動化することで放射線治療計画の精度確保と効率向上を支援するプログラムである。

AI-Segは院内ネットワークにPlug-Inとして接続するだけで簡単に導入でき複雑な設定や高度な知識が必要ない。誰にでも扱える高精度なAI自動輪郭作成をスムーズに導入できる。輪郭抽出に要する時間は2分以内と高速である。さらに手動修正を加えても全体の作業はおおむね5分程度で完了する。患者の負担を軽減しスタッフのストレスを軽減することで、効率の高い治療計画をサポートできる。

Ai-Segが対応する臓器は肺、肝臓、心臓、脳など多岐にわたるが、今後さらに関係協力機関のデータを学習データとして各臓器別にモデル作成が進められる予定である。さらなる適用領域の広がりに今後の期待はおおきい。