【ITEM2025取材速報】フォトロン メディカル イメージング
マルチモダリティ対応DICOM動画ビューワ
「Kada-View」CT Viewerオプション
「Kada-View」は、Angio、IVUS、US、CTなどカテ室で必要な検査と治療のDICOM画像と動画像をオールインワンに表示するマルチモダリティビューワである。
今回新たに加わったCT Viewerオプションによって、術前CT画像を手技中に効率よく参照できるようになり、低侵襲で安全なPCIに一役買っている。なかでもリアルタイムに動作する「Sliding slab MIP」は、医師のクリックひとつで冠動脈近位部から遠位部までのCT長軸像・短軸像によるプラークの形状や性状の観察ができるようになった。手技中の治療戦略選択のストレスが軽減され、治療効率が大幅に向上する。
また表示された複数の画像と動画を含む画面全体を1つの汎用ファイルに変換できるので、学会発表スライドや教育資料作成の面でも有用性が高い。
透視像収録システム
「Kada‐Rec3」
透視像収録システムKada-Recでは新たにIPカメラ映像を収録できる新バージョンが登場した。バージョン3では6つある収録チャンネルの各チャンネル毎に独立した収録・記録・表示ができるようになった。あらかじめ設定された開始と終了のタイミングでの収録、すなわち時間軸が同期した6つの動画を簡単に収録できるというわけだ。これによって正確な時系列で簡単に手際よく手技をふりかえることができる。とくにカンファレンスにおける使い勝手とデータ管理のしやすさが、高く評価されている。
術場映像収録配信システム
「Kada-Live」
術場映像収録配信システム「Kada-Live」は、術場の映像をブラウザを介しライブ配信するシステムである。
たとえば医局やカンファレンス室など術場から離れた場所で、オペ室/カテ室、手元カメラの映像、内視鏡カメラや生体モニターなどの一連の映像をオールインワンでリアルタイムに共有できる。音声やチャット機能を使えば離れた場所から手技の支援を行える。臨床現場におけるコミュニケーション向上は安心安全な血管内治療の実施につながるはずだ。
また過去症例をアーカイブしておくことで多人数のスタッフに対し臨床ベースの良質な教育や研修を、手間暇コストをかけずに提供できる点にも注目したい。
血管内治療に関する情報を集約・共有する「Kada-Live」は、タスクシフトを円滑に推進し、医療の質と生産性の向上を実現する心強いツールになるはずだ。