『MAGGUARD(マグガード)』シリーズはMRIを安全に運用するための磁性体検知器。スタンド型の『MAGGUARD-SII』のほか、壁掛け型『MAGGUARD-WII』、ハンディ型の『MAGGUARD-HII』がある。MRI室にうっかり磁性体を持ち込むことによる吸着事故などの防止に役立つ。これまでに400台強の国内導入実績を誇る。既存の導入施設などからの要望などを取り入れ、2022年にバージョンアップ版を発売した。
全モデルに自社開発の超高感度磁気センサ「iMus」を搭載。金属探知機とは異なり、MRI用のアルミ製ストレッチャーなどには反応せず、一方、肩こり用の磁気治療器や尿道バルーンカテーテルの栓(DIBキャップ)、使い捨てカイロなど、金属探知機に反応しない磁性体も検知できる。
MRI前室にはMRI自体や自動ドアなど磁気発生源も多いが、『MAGGUARD-SII』/『MAGGUARD-WII』は、こうした設置環境の磁気ノイズの量やパターンを学習するAI機能によりノイズをキャンセルして、微小な磁性体持ち込みを検知できる。床置きのマットスイッチに乗ったときだけ作動し、LEDで磁性体の存在とだいたいの位置を知ることができる。
『MAGGUARD-SII』は高さ1,840×幅540×奥行き460mm、重量は約14kg。約18時間の動作が可能な充電タイプとAC専用タイプがある。『MAGGUARD-WII』は、高さ1,800×幅100×奥行き220mm、重さ約11.5 kg。ハンディタイプの『MAGGUARD-HII』は、超高感度磁気センサiMusを2個配置して検知範囲を拡大、感度調節は5段階に変更可能。外形法は、高さ92×幅316×奥行き64mm、重さ約600g。