D-SPECT

ITEM2022 Report:
2022.04.18

ほとんどのSPECT装置が未だに1950年に発 明された技術を採用しているのに対し、新たな 技術で検出器にCZTと呼ばれる半導体を用い、 小さな検出器を複数設置することで従来のガ ンマカメラから飛躍的な進歩を遂げた次世代 の心臓専用SPECT装置がD-SPECTである。アン ガー型ガンマカメラでは実現できないほどの 短時間で高感度、高解像度、高エネルギー分解 能の非常に鮮明な画像を撮影することができ る。

従来は20~30分かかっていた撮影時間が2 ~5分、長くても10分以内に短縮できるため、1 日あたりの検査数を大幅に増やすことが可能 で病院経営上も大きなメリットがある。また、少 量の放射性医薬品でも鮮明な画像が撮影でき るため、被ばく量の減少にもつながる。そのた め、経営の面から見てもメリットが大きいこと が特長である。

さらに、座位でも臥位でも撮像できることも、 患者側の体制が楽なだけでなく、医師にとって も横隔膜に邪魔されることなく読影ができるた め、検査効率の向上につながる。