- トップページ
- ITEM2019 Report
- シーメンスヘルスケア
シーメンスヘルスケア
https://www.healthcare.siemens.co.jp/
取材製品情報
Angiography & Interventional X-ray
Artis zee i BA twin
Artis zee i BA twinはHDRフラットディテクタを搭載し、より高画質なCTライクイメージング「syngo DynaCT HDR」が撮影できるX線血管撮影装置だ。Artis zee i シリーズのFull-16bitイメージングチェーンは、16bitで収集した画像を16bitのまま画像処理することでハイクオリティな3Dイメージをもたらし、信頼性の高い術中支援画像として高度なインターベンションをサポートする。
一方でアームの動きは従来と同様であり、慣れ親しんだ操作性のままに、検査の質を大きく高める製品だ。

CT
FAST 3D Camara
FAST 3D CameraはAI技術により被験者のポジショニングを自動化する。赤外線で被検者の身体を3Dキャプチャし、ポジショニングのズレをAIが自動で修正。ボタンひとつで寝台を適正位置に移動させ、正確かつスムーズな撮影が可能となる。ワークフローの向上と被検者の負担軽減に貢献するだけでなく、検査画像の標準化にも期待できる画期的な装置だ。



CT
SOMATOM go. Top
SOMATOM go. Topはこれまでハイエンドシステムの領域だった循環器領域やDual Energy Imagingなどの高度な検査から、肺がん検診や救急、整形領域のルーチン検査まで日常的なCT検査のすべてに対応するオールラウンドなCTである。
スズを主成分とするTin filterを用いた被ばく量低減が特長。一般的な胸部レントゲン検査と同等の低線量を実現、被検者に優しい設計が追求されている。装置自体にインジェクターを内蔵することでより広いワークスペースを確保しつつ、タブレット端末での操作とリモコンでの撮影が可能。撮影直前まで被検者に寄り添った、安心感のある検査環境が実現できる。


ヘルスケアIT
syngo Virtual Cockpit
チャット機能やIPカメラとの連動、画面共有によって、どのような検査が行われているかをリモートで確認できるヘルスケアITソリューション。
スキルの高い診療放射線技師がリモートで検査を支援できる他、教育にも効果が見込める。またアシストがあることで検査時間の短縮やクオリティ向上にも繋がり、患者満足度も高められる。シーメンスはこれを遠隔医療支援として提案していく。人材不足が叫ばれる業界において、画期的なツールとなるだろう。

ヘルスケアIT
teamplay Cloud Platform
約3,600の医療機関とサプライヤーを繋ぐデジタルプラットフォーム。アルム製の医療関係者間コミュニケーションアプリ「Join」、冠動脈CTからFFRを解析するハートフローの「FFRCT」など、自社に限らない多様なサービス提供が特長だ。
6月からは期間限定のトライアルとして、同社の「AI画像解析受託サービス」も提供開始。送られた胸部CT画像を、シーメンス側でAIを用い解析。心臓、肺、大動脈など胸部画像に映る各部の解析が行われ、病院にフィードバックされる。
AIの進化に伴い医療インフラも「所有から利用」「クラウド活用」「オープンモデル」に向かうと予見するシーメンス。他社製AIでも同プラットフォームに載せていきたいとのことで、同社の柔軟な姿勢が伺える。


PET
Biograph Vision
PET-CT装置の最上位機種であり、新設計の半導体検出器が搭載されている。これによってTOFゲイン6.2倍、TOF時間分解能は214ピコ秒と業界全体でも最高峰の性能を誇る。極めて高い感度のため骨部や解剖学的な情報までも鮮明に描出可能で、短時間での撮像や被験者の負担軽減も実現した。
また従来のstep and shootとは異なり、寝台の移動はシームレスに行うことができる。このFlow Motion方式を活かして撮像範囲を任意に設定でき、余分な追加撮像を減らしてワークフローの改善にも貢献。撮像の性能のみならず、使い勝手の面でも高機能が徹底されたモデルだ。

MRI
MAGNETOM Lumina
「BioMatrix Technology」と「Turbo Suite」を搭載した3T MRI。
「Turbo Suite」はParallel Imaging、Compressed Sensingなど様々な撮像法を統合、それらの長所を組み合わせ発揮する撮像パッケージで、検査時間を50%まで短縮しながら従来と同等の画像を得る、同じ時間でより高精細な撮像を行うといった革新的な検査が可能だ。同機能はソフトウェアベースであるため、同社の既存機種にも順次対応していくという。
ワンタッチで行える撮像目的部位への自動ポジショニング、被験者の呼吸情報の自動認識及び画像収集への反映など、「BioMatrix Technology」による効率化も合わさり、MRI撮像を多方面から高速化する製品だ。ブースでは「BioMatrix Technology」と「Turbo Suite」を搭載した1.5T MRI「MAGNETOM Altea」も展示されていた。

MRI
MAGNETOM Altea
MRI検査のワークフローを改善すると共に幅広い検査をサポートする技術コンセプト「BioMatrix Technology」、MRI撮像を高速化する「Turbo Suite」を搭載した1.5T MRI。
新たに搭載された「Innovision」はクッションの骨伝導スピーカーで音声を伝達、検査中の被験者が耳栓で機械音を遮断しつつ音楽や映像を楽しめる。小児の被験者が多いMRI検査には大きく貢献するだろう。
また検査の幅に合わせ多くのコイルを購入しなければならないという問題も、18chフレックスコイルの登場で解決。被験者に合わせた検査に適う機能が充実した製品だ。



ブースインフォメーション
シーメンスヘルスケア ブースインフォメーション
ブースNo.37
●ブース情報
その他の主な展示品
マンモグラフィ「MAMMOMAT Revelation」
超音波診断装置「ACUSON Sequoia」
アンギオグラフィ「Artis zee i series」
モバイルCアーム「Cios Spin」
医療クラウドサービス「teamplay」
MRI装置「MAGNETOM Lumina」(3T)、「MAGNETOM Altea」(1.5T)
医療の現場が求める生産性、再現性、患者満足度を確実に提供するために新しく開発されたオープンボアMRI装置がMAGNETOM LuminaとMAGNETOM Alteaである。MRI検査を進化させる「BioMatrix」が全ての患者に変わらぬ高品質なMR画像を提供し、あらたに本装置から採用された「Turbo Suite」がMRI検査の生産性を高め確実な収益性を提供する。
Dual Source CT装置「SOMATOM Drive」&「FAST 3D Camera」
SOMATOM Driveは最先端の検査をルーチン検査にすべく、低侵襲かつ診断精度の高いCT検査を全ての人に提供する。そして、複雑な手順を簡略化し、CT検査のスタンダードを引き上げる。FAST 3D Camera は、CT検査におけるポジショニングを正確に、効率よく行うための新しいワークフローを提案する。
Biograph Vision
業界最高レベルTOF時間分解能214ps*を実現するSiPM(シリコンフォトマル)検出器搭載PET・CT装置。圧倒的な検出精度、高い検査スループット、被検者ファーストの優しさを高いレベルで連立させた新世代のシステムである。
*自社調べ
●セミナー情報
●ランチョンセミナー
演題:最新CTテクノロジーとAI最前線~Expanding Precision Medicine~
日時:2019年4月13日(土)12:00~12:50
会場:パシフィコ横浜 会議センター 3F 315
司会:尾尻博也先生(東京慈恵会医科大学 放射線医学講座 教授)
演者:岡田宗正先生(山口大学医学部附属病院 放射線科 准教授)
演者Ⅱ:Dr. Bastian Oliver Sabe(l Department of Radiology,Ludwig-Maximilians-University of Munich)
●ランチョンセミナー
演題:Breast MRI~すぐに使える基礎知識と、知っておきたい一歩先~
日時:2019年4月14日(日)12:00~12:50
会場:パシフィコ横浜 会議センター3F 304
司会:中島康雄先生(画像相談クリニック 院長)
演者:片岡正子先生(京都大学医学部附属病院 放射線部 助教)
