Aquilion Precision

ITEM2017 Report(ITEM in JRC 2017 国際医用画像総合展):
2017.04.21

 4月に販売を開始した、世界初の高精細CT装置である。

P1050814

 本製品の特徴は、より「細かく」撮影ができるようになったことである。CTの核となる「X線検出器」、「X線管装置」、「撮影寝台」を全て刷新し、数十年間、0.35㎜前後で変化しなかったXY断面の空間分解能を0.15㎜まで向上させた。

 X線検出器はシンチレーターに新素材を開発し、より精緻な加工・製造技術によって体軸方向に従来の1/2(0.25㎜)、面内方向に従来の2倍(1792ch)の素子配列を実現。この検出器に合わせたX線管装置は、極小焦点でありながら高出力に対応し、高空間分解能かつノイズが少ない画像を提供する。また、かつてない高精細CTでもずれを生じさせない撮影寝台が新たに開発され、「2段スライド機構」と「高精度な天板制御機能」によってミクロの精度で寝台位置を制御する。

 「細かく」撮影ができるようになったことによる、被ばく線量増加の懸念に対しても、AIDR 3Dなどの東芝メディカルの画像処理技術によって適正線量まで抑えることが可能になっている。