AZE VirtualPlace iNoir(アイノアール)

ITEM2017 Report(ITEM in JRC 2017 国際医用画像総合展):
2017.04.20

 ノイズリダクションシステム「iNoir」はDICOM画像からのノイズ低減処理を実現し、その強度はオリジナル~100%まで用途に合わせて調節可能となっている。従来、Rawデータは1週間分程のものしか貯めることができないため、時間が経過した過去画像の処理を行うには限界があったが、DICOM画像での処理が可能であるためRawデータがないCT画像でも処理が可能。装置の進歩により、最近の装置と古い装置では画質に差が大きいこともあり、古い装置で薄いスライス画像などではノイズが強く見られることがある。しかし、5年前などの画像でも、DICOM画像での処理が可能であるため、ノイズリダクションで画像処理を施し、ノイズ低減を行うことで、最近の画像と比較し易くなることが期待できる。また、CTの他、MRIの画像処理も可能となっている。処理されたデータは自動転送されるため、運用面でも利便性が期待される。
 さらに、検診胸部CT撮影などの低線量で撮影した際でも、ノイズ低減処理を施すことで、従来であればノイズが多く観察が難しい縦隔も読影し易くなるほど、副次的効果も期待できる。
iNoir(図)しゅ
右がノイズ低減処理を施した画像。ノイズが低減し、粒状性がよいため病変部も境界まで明瞭に確認できる。