MAGGUARDシリーズ

ITEM2017 Report(ITEM in JRC 2017 国際医用画像総合展):
2017.04.20

 MRI室での吸着事故を防ぐMRI用磁性体検知器。微少な磁界の変化も検知可能な高感度磁気インピーダンス(MI)を搭載。

 「MAGGUARD」はスタンドタイプで、重量13kg、高さ2mと持ち運びが可能なサイズのため、時と場合によって自由に設置場所を変えることが出来る。磁性体のみを高感度に検知するMIセンサーの検知距離は2mを実現。磁性体を検知するとLEDが点灯し、検知音とともに警告をするが、磁性体との距離によって色が変わるため、位置の特定にも役に立つ。MIセンサーは磁場を発生させず、アルミ中心の筐体のため、MRI装置への影響を徹底して排除している。

 薄い筐体で表示灯が見やすく、圧迫感のないデザインのため、患者やスタッフにもストレスを与えない。


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「MAGGUARD」の足元にあるのが「MatSwitch」。


「MAGGUARD W」は「MAGGUARD」と同じ性能をもつ壁面への固定式検知器である。元々海外中心に販売されていたが、国内でも需要が高まっている。奥行き8.5cmという薄型のため非常に場所を取らない、床の掃除がしやすいというメリットがある。


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MAGGUARD W


「MAGGUARD」、「MAGGUARD W」にはオプションとしてマット型のスイッチ「MatSwitch」も追加可能。高感度MIセンサーは設置環境によって、時として不要な磁性体まで検知してしまうこともあるため、「MatSwitch」を設置し、その上に乗った人にのみ反応させる。「MAGGUARD」、「MAGGUARD W」を購入したほとんどの施設でも導入されている。
 ハンディタイプの「MAGGUARD H」は「MAGGUARD」、「MAGGUARD W」と併用し、ストレッチャーや車いすに乗った患者のスクリーニングも容易にする。ヘアピンやホッチキスの針などごく微少な磁性体も検知し、液晶画面には磁性体の信号の強さを表示する。反応が最も強くなる点で検知スイッチを離すと、磁性体までの距離と磁力の強さを計測し、表示する。


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MAGGUARD H