スタットセンサーi
スタットセンサーiは携帯型の全血中クレアチニン分析装置であり、指先穿刺による毛細血管血 1.2 μLをテストストリップに点着することで、クレアチニン値と糸球体濾過推定量(eGFR)を測定することができる。通常、中央検査室を介した場合には30分ほど時間がかかるが、スタットセンサーiは測定に要する時間は30秒程度と短時間で操作も簡単なことから、重傷患者に頻繁に行われるポイント・オブ・ケア検査において迅速な判断が可能で、医療従事者にとって利便性の高い製品となっている。2009年に上市された同製品はすでに多くの医療現場で活用されていて、CTやMRなどの画像診断では、造影剤投与前に短時間でクレアチニン値を測定して腎機能を確認することで、造影剤腎症などの発症リスクを低減できるほか、事前検査を受けていない来院患者では、撮影の遅延や再来院といった時間のロスを省くことが可能だ。
専用充電器よりLANケーブル経由で専用のソフトウェアからLISやHISにデータ移行することができる。このため、データの管理がしやすく、また電子カルテへの検査値入力の手間を省くだけでなく、入力ミスを防ぐことにもつながる。
スタットセンサー エクスプレスi クレアチニン
スタットセンサー エクスプレスi クレアチニンは、スタットセンサーiと同様に1.2 μLの血液・30秒で測定可能で、クレアチニン値測定に特化した製品である。同製品は5.5万円程度と価格も低く抑えられていることから臨床導入しやすいほか、スタットセンサーiに比べ一回り小さく、女性の手にも収まるサイズであり、重さも3割程度と携帯性に優れている。そのため、救急科におけるスクリーニングや画像診断前の簡易腎機能スクリーニングツールとして効果を発揮する。
ブース全景
スタットセンサーi
スタットセンサー エクスプレスi クレアチニン
専用充電器からLANケーブル経由で検査データを転送可能