フジデノロ

http://www.fujidenolo.co.jp/products/health/health-disc.html#p6

取材製品情報

MRI

MAGGUARDシリーズ

 MRI室での吸着事故を防ぐMRI用磁性体検知器。微少な磁界の変化も検知可能な高感度磁気インピーダンス(MI)を搭載。

 「MAGGUARD」はスタンドタイプで、重量13kg、高さ2mと持ち運びが可能なサイズのため、時と場合によって自由に設置場所を変えることが出来る。磁性体のみを高感度に検知するMIセンサーの検知距離は2mを実現。磁性体を検知するとLEDが点灯し、検知音とともに警告をするが、磁性体との距離によって色が変わるため、位置の特定にも役に立つ。MIセンサーは磁場を発生させず、アルミ中心の筐体のため、MRI装置への影響を徹底して排除している。

 薄い筐体で表示灯が見やすく、圧迫感のないデザインのため、患者やスタッフにもストレスを与えない。


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「MAGGUARD」の足元にあるのが「MatSwitch」。


「MAGGUARD W」は「MAGGUARD」と同じ性能をもつ壁面への固定式検知器である。元々海外中心に販売されていたが、国内でも需要が高まっている。奥行き8.5cmという薄型のため非常に場所を取らない、床の掃除がしやすいというメリットがある。


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MAGGUARD W


「MAGGUARD」、「MAGGUARD W」にはオプションとしてマット型のスイッチ「MatSwitch」も追加可能。高感度MIセンサーは設置環境によって、時として不要な磁性体まで検知してしまうこともあるため、「MatSwitch」を設置し、その上に乗った人にのみ反応させる。「MAGGUARD」、「MAGGUARD W」を購入したほとんどの施設でも導入されている。
 ハンディタイプの「MAGGUARD H」は「MAGGUARD」、「MAGGUARD W」と併用し、ストレッチャーや車いすに乗った患者のスクリーニングも容易にする。ヘアピンやホッチキスの針などごく微少な磁性体も検知し、液晶画面には磁性体の信号の強さを表示する。反応が最も強くなる点で検知スイッチを離すと、磁性体までの距離と磁力の強さを計測し、表示する。


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MAGGUARD H

放射線治療

INSTAFORM/フリーダム

 ともに放射線治療のための患者固定システムである。


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INSTAFORMと作成された固定具


 INSTAFORMは非常にユニークな製品で、二種類の液体をよく攪拌しシートに挟んだ状態で寝て貰うと、5分ほどでその形状に固まって固定具が完成するというものである。放射線治療で頭頸部をきちんと固定し、精度を高めるのは特に苦労するため、このように簡単かつ迅速に、患者一人一人にフィットした固定具を作ることができれば、ワークフロー上の負担の軽減にもつながる。出来上がった固定具を使用した場合の照射の誤差は0.7㎜以内に収まり、高い精度での治療を実現する。固定具は同じ患者の同じ治療であれば何度でも使用可能だ。


 フリーダムは仰臥位で使用する全身用の固定具である。


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7つのモジュールによって構成され、頭部、頭頸部、体幹部などの治療部位に応じた固定方法に対応可能。手を上げた体位と、下げた体位の両方で使用できる。様々な治療寝台との互換性に加え、脱着可能なソフトクッションや吸引クッションの位置決めをしやすい構造となっており、治療装置、治療領域を問わず患者一人一人に適した形で固定するのに有用である。

放射線治療

XRV-124

 迅速かつ正確なQAを支援する陽子線及びX線デジタルカメラファントム。ファントムのコーンへのビームの入射と出射を測定し、ベクトル・プロファイル・ポジションのデータを取得、確認することができる。精密測定と高エネルギー放射線の検出を結合し、フィルムベースの測定を完全デジタル化する。ビーム位置は0.3㎜単位まで測定可能で、なおかつ測定の再現は0.04㎜単位となる。取得したデータは3Dで再現表示され、簡単な操作であらゆる角度から見ることができる。

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XRV-124ディテクタ ファントム

 XRV-124ディテクタ ファントムに照射したビームのプロファイルが3Dカラーで表示され、ビームの形状が歪になっていないか確認することができる。ベクトルビューでは、ペンシルビームの電離放射線のXYZ座標とベクトルを迅速かつ正確に測定。Z軸の角度までわかるのは、本製品のみである。

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ビームの集積状況を可視化し、陽子線やX線のエネルギーが高い部分や、ターゲットにどれだけ正確に照射ができているかが分かるようになる。

 さらに、同じ治療計画での、異なる時期のデータの比較が可能。自動的に蓄積されたデータの期間を指定し、即座にグラフとしてみることもできる。明るさや直径などのビームの変化により、出力している治療装置の状態の変化も把握できるようになるため、装置の品質管理に役に立つ。また、データをエクセルにエクスポートする機能も搭載されている。

ブースインフォメーション

フジデノロ ブースインフォメーション
ブースNo.423


●ブース情報
・ITEM2017ブースのみどころ
 フジデノロが提供する磁性体検知器「MAGGUARD」シリーズ化としてランナップ。従来の自立式スタンドタイプの「MAGGUARD S」に加えて壁掛けタイプ「MAGGUARD W」参考出展のハンディータイプ「MAGGUARD H」の展示を行う。
 また、放射線治療の精度を高める事に貢献する最新のCDR社の患者固定装置に加えて、今回から放射線治療QA用に従来のフィルム方式からフィルムレスのLogos Systems社のカメラファントムを紹介する。
・ヘルスケア事業部長からのひとこと
 発売以来、ご高評いただいておりますフジデノロ製MRI用磁性体検知“MAGGUARD”もITEMでの展示3回目を迎えます。今回は新機種を追加して3タイプを取り揃えての出展となります。
 ブースにて実機でのご体験にて性能評価をいただけますと幸甚です。
 この他にも高精度の放射線治療を担保する製品群も併せて展示しております。

磁性体検知器「MAGGUARDシリーズ」
 MAGGUARD は微小な磁界の変化も検知可能な高感度磁気インピーダンス(MI)センサを搭載し、磁気変化を瞬時に捉える性能を有し加えて高感度な検知能力を備えている。
 新たに人工知能(AI)搭載により設置環境を学習機能で判別する事が可能である。今回から新たに壁掛けタイプの磁性体検知器「MAGGUARD W」と参考出展致しますハンディータイプの磁性体検知器「MAGGUARD H」がある。
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「MAGGUARDシリーズ」

放射線治療QA用カメラファントム「XRV-124」
 X線及び陽子線の測定システムであるXRVシリーズは、精密測定と高エネルギー放射線の検出を統合して、フィルムベースでの測定から完全デジタル化を実現。ペンシルビームの電離放射線のXYZ座標及びベクトルを比類のない迅速さで正確に測定することができる。
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カメラファントム「XRV-124」

放射線治療用患者固定装置「フリーダム」
 様々な治療部位に対応できるようにモジュール方式となっており、固定精度のみならず経済合理性も充分に考慮した構造である。仰臥位の主な体位はもとよりアダプタを用いることで腹臥位にも対応可能である。モールド型を用いてインスタフォーム(発砲ウレタン)を患者ごとに形成することで頭頸部にフィットし頸椎上下方向の繰り返し精度が確保できる。
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患者固定装置「フリーダム」

フジデノロ
ITEM in JRC 2017ブース No.423 パシフィコ横浜展示ホール