Bone Suppression/経時差分処理

ITEM2016 Report(ITEM in JRC 2016 国際医用画像総合展):
2016.04.19

コニカミノルタが新たにリリースした画像処理技術である。
 
 「Bone Suppression」は、肋骨の裏にある病変を見えやすくするため、鎖骨・肋骨の減弱像を高度なアルゴリズムによって生成する。処理過程としては、まず肺野領域を抽出し骨を認識。その部分の信号を減弱させ、骨のない画像が出来上がる。画像処理は画像を受信後バックグラウンド処理で行われ、処理された画像はオリジナル画像とともに、瞬時に呼び出すことができる。読影経験の浅い医師の助けにもなる機能だ。

 「経時差分処理」では原画像では見わけにくい、前回の画像と今回の画像の経時変化を強調した差分画像を生成する。ポジショニングによって左右・前後の傾きがあっても安定処理が可能で、前回からの病変変化を判断するのに有用なアプリケーションである。
 
P1020352-001
Bone Suppression 左:処理前 右:処理後