【JRC2016参加レポート】前立腺癌に対する放射線治療の最前線-橋本弥一郎先生(東京女子医科大学 放射線腫瘍学講座)より

ITEM2016 Report(ITEM in JRC 2016 国際医用画像総合展) : Expert’s Real-Time Voice
2016.04.16

橋本弥一郎先生(東京女子医科大学 放射線腫瘍学講座)よりJRC参加レポートを頂きました!

 
東京女子医科大学 放射線腫瘍学講座
橋本弥一郎
 
 ランチョンセミナー7 4月15日(金)12:00~12:50 場所:313 + 314(会議センター 3F)「前立腺癌に対する放射線治療の最前線」を拝聴させていただきましたので、報告させていただきます。
 
 骨転移を有する去勢抵抗性前立腺癌における日本初のアルファ線放射線医薬品である塩化ラジウム(223Ra)注射薬 ゾーフィゴ®に関する講演でした。ゾーフィゴ®は、3月28日に製造販売承認を取得した新薬であり、その関心の高さからか会場は両サイドに立ち見の方がいらっしゃるほど盛況でした。ランチョンなのに立ち見なのは、とても可哀想でしたが…。
 ゾーフィゴ®は、高LET(線エネルギー付与)放射線であるアルファ線を放出し、腫瘍細胞のDNA二重鎖を切断するとこにより、抗腫瘍効果を示します。生物学的効果も高く、酸素効果も必要でないため、更に効果が期待できます。また、アルファ線は、組織内飛程が100μm未満と非常に短いことから、骨髄などの周辺の正常組織における吸収線量も限定的だそうです。海外の臨床試験でも、骨転移を有する去勢抵抗性前立腺癌の全生存期間を有意に延長すること、症候性骨関連事象発現までの期間を有意に延長することが証明されています。以上の内容を臨床と基礎の両側面から説明していただき、本薬剤における期待が高まるのも無理はありません。
 臨床医として保険適応は気になるところなのですが、海外では有痛性という条件が必要だが日本では必ずしも必要でないこと、89Sr(メタストロン®)と違い必ずしも事前に骨シンチが必要でないことなど、大事な知識も深まりました。

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