【JRS2016参加レポート】呼吸器1:原因不明の間質性肺炎(idiopathic interstitial pneumonias; IIPs)とその周辺疾患の画像診断—岩野信吾先生(名古屋大学)より

ITEM2016 Report(ITEM in JRC 2016 国際医用画像総合展):Expert’s Real-Time Voice
2016.04.15

岩野信吾先生(名古屋大学)よりJRS2016参加レポートを頂きました!

呼吸器1:原因不明の間質性肺炎(idiopathic interstitial pneumonias; IIPs)とその周辺疾患の画像診断
 
名古屋大学大学院医学系研究科 量子医学
岩野信吾

 
 前日夜9時過ぎに突然の熊本地震が発生した中、JRC2016の2日目を迎えました。本日よりITEM展示も始まり、一気に参加人数が増えたように思います。
 本日は「あの人に教えたい!オススメ演題」でもご紹介させていただいた胸部領域の教育講演について報告したいと思います。今回の胸部領域の教育講演は3回ありますが、いずれもテーマが間質性肺炎で統一されており、こういった構成はJRS総会では初めてではないかと思います。開始時間が早朝8時とかなり早い時間ながら、会場はほぼ満席で、それだけこの分野が画像診断医にとってホットな分野であると思われました。本日の講演は埼玉医大の酒井文和先生、済生会熊本病院の一門和哉先生で、2013年ATS-ERS国際分類のIPF/UIP、NSIP、COP、AIPおよびその鑑別疾患について多くのHRCT画像と病理所見を示されて、詳しく解説していただけました。年々新しい病理の概念が登場するため知識をリフレッシュするのが大変な疾患ですが、この分野の第一人者の先生方のお話をじっくり聞けて、来週からの読影にすぐに生かそうと思いました。
 
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