JRC2016  オススメ演題@小澤修一先生(広島がん高精度放射線治療センター)

ITEM2016 Report(ITEM in JRC 2016 国際医用画像総合展) : 要check! 2016注目演題
2016.04.13

※2016年注目演題では、演題の専門性を評価基準とし、「甘口・中辛・辛口・激辛」の4段階の目安を先生方につけていただきました。甘口が一番やさしい、わかりやすい演題でございます。辛くなるに従い、より高度化された演題となります。
 
JRC2016 「あの人に教えたい!オススメ演題」について
小澤修一先生(広島がん高精度放射線治療センター)にお答えいただきました。

 
 
■4月14日(木)
 
【甘口、IGRT、 QA/QC】放射線治療品質管理業務従事者
[JSMP]
Radiation Therapy (photon/electron) 1 (QA/Measurement 3)
4月14日(木)13:00–14:00 (418)
O-006 : “Development of a postal audit method for IGRT credentialing in multi-institutional clinical trials in Japan”
Yu Kumazaki (Saitama Medical Univ.)
* JCOG臨床試験参加施設を対象に実施するIGRTの物理的品質管理に関する研究発表です。各施設内で閉じたQA/QCだけではなく、多施設共同で行う活動を学ぶことは重要です。

 
【辛口、粒子線治療、照射技法の開発】大学院生、研究者
[JSMP]
Radiation Therapy (heavy particle) 1 (Irradiation technique 1)
4月14日(木)13:00–13:50 (419)
O-033 : “Development of new Carbon-Knife treatment system”
Keawsamur Mintra (Gunma Univ. )
* ガンマナイフでもエックスナイフでもなく、カーボンナイフです。重粒子線治療においても定位照射が行われるのは当然の流れだと思います。聞き慣れない手法だけに、私も非常に興味があります。
 
【甘口、粒子線治療、QA/QC】放射線治療品質管理業務従事者
[JSMP]
Radiation Therapy (heavy particle) 2 (Irradiation technique 2/Other)
4月14日(木)13:50–14:40 (419) 
O-039 : “Trial of on-site audit for carbon ion radiotherapy facilities”
Hideyuki Mizuno (NIRS)
* 今年度から粒子線も保険収載されるようになりましたが、保険収載においては施設基準が必要であり、さらに臨床試験における治療の優位性が証明される必要があります。粒子線治療に従事していない方も、粒子線治療のQA/QC活動を学ぶことは参考になります。
 
【中辛、動体追尾、QA/QC】大学院生、研究者、放射線治療品質管理業務従事者
[JSMP]
Radiation Therapy (photon/electron) 2 (IGRT/Respiratory gated therapy 1)
4月14日(木)14:00–15:00 (418)
O-011: “Tumor tracking with a gimbaled linac system quality assurance using a light field”
Hideharu Miura (HIPRAC)
* Vero4DRTによる動体追尾法の新しいQA/QCの手法に関する報告。Webカメラを用いて光照射野の動画を撮影し、線量分布を積算し、動体追尾を行った際の線量プロファイルが取得可能です。
 
■4月15日(金)
 
【中辛、固定具(頭頸部)、3Dプリンター】大学院生、研究者、放射線治療品質管理業務従事者
[JSRT]
Radiotherapy IGRT (QA/QC)/放射線治療IGRT(QA/QC)
4月15日(金)16:50~17:50 (502)
188.”3Dプリンタで作成した頭頸部放射線治療補助固定具の検討~従来固定具との固定具精度及び線量特性比較調査~”
佐藤清和(東北大学)
* 近年、放射線治療分野で注目されている3Dプリンタの放射線治療における応用に関する研究。放射線治療における3Dプリンタの応用は、コストや作成時間などの面で日常臨床での応用は難しいという印象だが、今後の展開次第では放射線治療におけるスタンダードになり得るか?
 
【激辛、統計学】大学院生など、統計学の本質を勉強したい方
[JSMP]
Morning Educational Lectures
4月15日(金) 8:15-8:55 (418+419)
“An introduction to Bayesian data analysis”
Jun’ichi Kotoku (Teikyo Univ.)
* 医療におけるベイズ推定の基礎に関する教育講演です。そもそもベイズ推定とはベイズ統計学に基き、得られた結果から、その原因となる事象の確率を計算する統計手法です。ベイズ推定により、各種臨床検査において得られた結果が偽陽性または偽陰性である確率なども計算できます。医療以外での多くの分野で使われるベイズ推定とは何かを一度勉強してみるのはどうだろう。
 
【甘口、MRIリニアック】放射線治療に従事する全ての方
① [JSMP-JSRT Joint Session]
 Plenary Lecture (2)
4月15日(金) 14:40-15:30 (503)
“Integrated MRI-Linacs: A new weapon in the battle against cancer”
Paul Keall (Univ. of Sydney, Australia)
② [JRS]Keynote Lecture
4月15日(金) 15:10-15:40 (302)
“MRI Image Guided Radiotherapy”
Vincenzo Valentini (Gemelli Art, Italy)
* 米国のViewray社はMRIとコバルトを融合した治療装置をリリースし、MRIによるIGRTは現実のものとなりました。今後、MRIとリニアックを融合した治療装置もリリース予定であり、今後、MRIによるIGRTの注目度は益々高まるでしょう。しかし一方で、MRIの高磁場中に対応したQAツールの開発や高磁場中での線量分布計算などの課題もあり、今後の動向に注目です。
 
【中辛、線量計測(標準計測法)】大学院生、放射線治療品質管理業務従事者
[JSMP]
Dose calibration session
“Separated calibration service of ionization chambers and electrometers”
4月15日(金) 17:20-18:00 (418)
(1) “An outline of separated calibration service currently under development”
Nobuhiro Takase (Association for Nuclear Technology in Medicine)
(2) “Electrometer calibration coefficients in pulsed radiation beams from a clinical linac”
Morihito Shimizu (National Metrology Institute of Japan, AIST)
(3) “Notification of firmware updates for Ramtec Duo reference dosimeter”
Hideki Yamaoka (Development Group R&D Div., TOYO MEDIC CO., Ltd.)
* 諸外国では一般的である電離箱・電位計の分離校正ですが、日本では今後の課題となっています。このセッションでは、電離箱・電位計の分離校正に向けた研究報告がされます。昨年販売開始されたRAMTEC Duoのファームウエアアップデートに関する情報提供もあるので、RAMTEC Duoのユーザーは必見のセッションです。
 
■4月16日(土)
 
【甘口、小線源治療、QA/QC】大学院生、放射線治療品質管理業務従事者
[JSMP]
Brachytherapy
4月16日(土) 10:50–11:50 (418)
O-119: ” Multi-institutional study of assessment of source dwell position in brachytherapy”
Hiroyuki Okamoto (NCCH)
* 小線源治療装置の線源停止位置Calibrationの間違いが原因で多くの患者さんを対象に医療事故が起きたのは皆様もご存知の通りですが、このような小線源治療における多施設調査を郵送で行うというのは、とても画期的なことだと思います。関係者のご尽力に敬意を表します。
 
【辛口、放射線治療機器】大学院生、研究者
[JSMP]
Brachytherapy、DIR
4月16日(土) 10:50–11:50 (418)
O-120: “Development of a deformable woman’s pelvis phantom with physiological characteristics for evaluation of DIR
accuracy using 3D-printer”
Yuya Miyasaka (Tohoku Univ.)
* Deformable Image Registration(DIR)は放射線治療の実績線量などの評価で来されている手法ですが、臨床におけるDIRの妥当性に関する評価は非常に難しいです。このグループでは、3Dプリンタによるファントムを作成することにより、小線源治療時おける支給、膀胱、直腸を変形させ、評価を行っており非常に興味深いです。
 
【甘口、計測・統計】全ての方
[JSRT]
Basic Course 3(Measurement)/入門講座3(計測)
4月16日(土)12:00~12:45 (414+415)
「”Uncertainty” Beginner」
『不確かさ』入門
加藤洋(首都大学東京)
* 測定の不確かさに関する基礎的講義。測定の不確かさを得るためのプロセスや、その際に使用される語彙について学ぶ良い機会です。学生や、経験の浅い物理士は勿論ですが、統計に自信のないベテラン物理士にとっても有用ではないかと思われる入門講座だと思います。
 
【甘口、医学物理士国家資格化】放射線治療に従事する全ての方
[JSMP]

Briefing on the activities for the national qualification of medical physicist
4月16日(土) 13:00-14:00 (419)
Briefing on the activities for the national qualification of medical physicist
Japanese Board for Medical Physicist Qualification
Kumiko Karasawa (Japanese Board of Medical Physicist Qualification)
* 最近、話題に挙がることの多い医学物理士の国家資格化活動に関する説明会です。色々と難しい局面であることはみなさんもご存知の通りですが、個人的には、実現すれば国益に繋がるはずだと思うのですが。
 
【中辛、品質管理】放射線治療品質管理業務従事者
[JSRT]
Radiotherapy QA/QC/放射線治療QA/QC
4月16日(土) 13:50~14:50 (国立大ホール)
349.”広島4基幹病院と広島がん高精度放射線治療センターによる品質管理地域連携”
小澤修一(広島がん高精度放射線治療センター)
* 広島における放射線治療の地域連携による品質管理に関する報告。リニアックの出力管理は、リニアック単独で行うことが多いですが、本研究では、治療計画装置との整合性を重視した新しい手法を用いています。
 
■4月17日(日)
 
【甘口、放射線治療機器】大学院生、医学物理士を目指している方
[JSRT]
Basic Course 5(Radiotherapy)/入門講座5(放射線治療)
「Basic Lecture of LINAC to Understanding High Energy X-ray」
4月17日(日) 12:10~12:55 (F201+202)
高エネルギーX線の理解を深めるリニアック入門
薮田和利(関西労災病院)
* リニアックの基本原理に関する初心者向けの入門講座です。特に学生や初心者にお奨めしたい入門講座です。
 
【甘口、医療情報、セキュリティー】放射線治療品質管理業務従事者
[JSRT]
Advanced Course 8(Medical Information)/専門講座8(医療情報)
4月17日(日) 8:00~8:45 (501)
「Ensure Cyber Security in the Medical Field」
医療分野におけるサイバーセキュリティ確保について
西田慎一郎 (JIRA)
* 医療情報に関する専門講座です。近年では情報セキュリティーに関する興味は高まっていますが、ポリシーを厳しくすることでセキュリティーを高めるのであれば誰でもできるわけで、ユーザーフレンドリーとセキュリティー確保の両立が理想ですが、まずは勉強と情報収集が先決でしょう。
 
【中辛、線量計測・品質管理】放射線治療品質管理業務従事者
[JSMP]
Radiation Measurement 3
4月17日(日)11:00–11:50 (419)
O-170: “Comparison of the standards for absorbed dose to water of the NMIJ and the BIPM in high-energy photon beams”
Morihito Shimizu (NMIJ)
* 日本の水吸収線量に関する一次標準期間である産総研は、定期的に国際比較を行っていますが、今回は、国際度量衡局(BIPM)との比較に関する報告です。我々が行っている品質管理活動は、このような国際的な活動の上に成り立っています。

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