JRC2016 オススメ演題@池田龍二先生(熊本大学)

ITEM2016 Report(ITEM in JRC 2016 国際医用画像総合展):要check! 2016注目演題
2016.04.07

※2016年注目演題では、演題の専門性を評価基準とし、「甘口・中辛・辛口・激辛」の4段階の目安を先生方につけていただきました。甘口が一番やさしい、わかりやすい演題でございます。辛くなるに従い、より高度化された演題となります。
 
JRC2016「あの人に教えたい!オススメ演題」について
池田龍二先生(熊本大学)にお答えいただきました。

 
■4月15日
 
【中辛、核医学】:核医学検査に用いる装置の基礎
[JSRT] Advanced Course 1(Nuclear Medicine)/専門講座1(核医学)
4月15日(金)8:00~8:45 場所:501
“Basic Lecture of an Imaging Device in Nuclear Medicine”
本村信篤(東芝メディカルシステムズ(株))
抄録から伺えるように、核医学検査担当者にとっては、とても興味深い内容である。新旧を比較検討し、特徴を知る事で、これからの機器選定、運用に役立てたい。
 
【中辛、国際交流】:英語スライド作成の基礎と実践テクニック
[JSRT]Applied Technology Seminar2/技術活用セミナー2
4月15日(金)8:00~8:45 、4月17日(日)12:00~12:45 場所:502
“Basic Technique and Practical Tip for Making Well-organized English Slides”
田中利恵(国際戦略委員会委員)
私自身、スライド作成に関しては興味があり、また田中先生の講演は全国でも行われ、大変有意義な内容である。短時間でスライド作成スキルを向上できる貴重な講演である。
 
【辛口、放射線技術科学】:放射線技術科学として考える“読影の補助”その1:±αの撮影技術
[JSRT] Scientific Sections Symposium/専門部会合同シンポジウム
4月15日(金)14:50~17:50 場所:F201+202
“Consideration of Radiological Technologists’ Reporting and Assistance in Radiological Science and Technology Part I: Plus or Minus Extra for Radiologic Imaging Techniques”
読影の補助、検像と、定義が難しく人や施設によってとらえ方が異なる部分が多い。また、各モダリティによって追加撮影への対応や有用性は異なる。今回のシンポジウムで、用語、行為の統一から正しい方向性への導きに期待したい。
 
■4月16日
 
【中辛、X線検査】:ワイヤレスタイプ可搬型FPDの技術的諸問題
[JSRT]Symposium1
4月16日(土)13:00~15:00 場所:503
“Technical Problems of Wireless Type Portable Flat Panel Detector”
ワイヤレスタイプのFPDの導入を検討している方々にとってHow to となるテーマばかり。院内でのインフラの整備も含めた構成となっているのでとても興味深いです。

 

【中辛、国際交流】:英語アブストラクトの作成法

[JSRT]Applied Technology Seminar 4/技術活用セミナー4
4月16日(土)12:00~12:45 、4月17日(日)8:00~8:45 場所:F201+202
“Abstracting for English Presentation”
小林正和(国際戦略委員会委員)
海外発表や講演を経験されている先生からのプレゼンテーションのHow toを学べる、楽しみなセミナーである。学会が目指す学会発表に対応する準備のためにも是非聴講したい。
 
■4月17日
 
【辛口、医療情報】:過去画像はゴミ?それとも宝?~教育・研究資源として過去画像を実践的に再活用する試み~
[JSRT] Educational Lecture 7/教育講演7[医療情報部会]
4月17日(日)8:50~9:50 場所:501
“Past Images Are Garbage? or Treasure?~Trial of Practical Reuse of the Past Images for Education and Research~”
田中雅人(福井大学)
データマネージメントは、昨今の医療情報分野において重要なテーマである。抄録の最後に書いてある「過去画像を“宝”とする実践的方法論」に期待して、聴講したい。
 
【中辛、医療情報】:システムリプレースに立ち向かう~画像データ長期管理~
[JSRT] 27th.Medical Information Section/第27回医療情報部会
4月17日(日)9:50~11:50 場所:501
“Challenge a System Replace, ~Long-term Management for Medical Image Data~”
システムリプレースをテーマに、画像データの長期保管に関して、規格への対応、ハード面での工夫、外部保存の事例と運用を含めた内容である。外部保管のメリットをどう考えるのか、外部保管の様々な課題に対する答えが得られる事を期待したい。
 
【中辛、医療情報】:PACSのBCP策定のためのファーストステップガイド
[JSRT] Basic Course 4(Medical Information)/入門講座4(医療情報)
4月17日(日)12:00~12:45 場所:501
“The First Step for BCP about a PACS and Radiology Information System”
坂野隆明(みやぎ県南中核病院)
一般的なシステム障害ではなく、BCP(Business Continuity Plan)に限局したタイトルである。BCP対策とその必要性、策定方法が聴けるなど、大変興味深い。
 
【辛口、医療情報】:医療分野におけるサイバーセキュリティ確保について
[JSRT] Advanced Course 8(Medical Information)/専門講座8(医療情報)
4月17日(日)8:00~8:45 場所:501
“Ensure Cyber Security in the Medical Field”
西田慎一郎(一般社団法人日本画像医療システム工業会)
昨今のサイバーセキュリティに対する対策は重要性が増している。医療機器にはレガシーOSが多く、企業としての対応、個人としての対応が必要である。抄録にも「実際の現場でセキュリティ確保を担う医療情報従事者の方々へ有用な情報提供を行う。」とあるように、現場での対応はもちろんだが、企業としての対策にも期待したいところである。
 
【中辛、核医学】:診断に役立つ基礎技術学-核医学-
[JSRT] Valuable Basic Technologies for Diagnosis 5(Nuclear Medicine)/診断に役立つ基礎技術学5(核医学)
4月17日(日)8:00~8:50 場所:502
“Learn the Skills and Knowledge of Nuclear Medicine”
飯森隆志(千葉大学医学部附属病院)
抄録に「高度先進医療に対応した撮影・画像解説技術の向上とグローバルな知識の取得」、「一般的な検査の概要や技術的問題などについて解説」と内容も幅広く、診断に役立つ基礎技術を整理できるのではないかと楽しみである。