シーメンス・ジャパン、今後のヘルスケア事業のビジョンと最新製品を紹介するITEM2015プレスセミナーを開催

ITEM2015 Report(ITEM in JRC 2015 国際医用画像総合展) : 編集部発!Real Time Report
2015.04.24
織畠潤一氏
森 秀顕氏
渡辺弘之氏
今井 裕氏
丹羽 徹氏
シーメンス・ジャパン(株)は、ITEM2015初日の4月17日(金)、パシフィコ横浜にてプレスセミナーを開催し、同社のヘルスケア事業の概況、新製品の紹介の他、特別講演として臨床医からの導入事例と有用性の報告が行われた。
 
最初に織畠潤一氏(同社代表取締役社長兼CEO、ヘルスケアリージョンリード)が登壇し、同社のヘルスケア事業を紹介した。同事業の売上は117億ユーロで、そのうち日本を含むアジア・オセアニア地域は売上の27%を占める。同社は発電や産業オートメーション事業など幅広く手掛ける中で、日本においてはヘルスケアが最大の事業部門である。織畠氏は同社の今後のビジョンについて、「次世代のヘルスケアをリードするパイオニアとして、医療従事者とパートナーシップをとり人々のさらなるQOL向上に貢献していきたい」と語った。また同社は、初のMR-PET装置、息止め不要のCT装置など新たな製品を毎年発表していることに言及。特にITEM2015においては、「MRIではMAGNETOM Amira、CTではTwinBeam Dual Energy、超音波ではACUSON SC2000 PRIMEといった革新的な製品群を皆様にご紹介したい」と意気込みを語った。
 
次に森 秀顕氏(同社常務執行役員ヘルスケアイメージング&セラピー事業本部長)が最新製品とその技術を紹介した。まずMAGNETOM Amiraは、「昨今の厳しい病院経営の中では、運用コストを下げつつも、ハイエンドな装置でより正確な診断を行いたいといったニーズの高まりから開発された」と紹介。同装置は、体動アーチファクト補正技術のFREEZEitを搭載し高精細な3D画像の撮影が可能。電力消費を最大30%削減する技術も採用されている。ACUSON SC2000 PRIMEの特長については「形態だけでなく血流情報もリアルタイムに3Dで観察できる」「治療計画をサポートする精度の高い僧房弁、大動脈弁の自動計測ソフトを世界で初めて搭載」「レンズ面の熱を逃がしてノイズを抑制する最新の3D経食道プローブなど、患者と検査者の双方を意識した効率的な設計」の3つを挙げた。TwinBeam Dual Energyは、1つのX線管から照射される一本のX線束を2種類のエネルギースペクトルに分割することで、同時に2種類の異なるエネルギーの画像データが得られる新技術。「『一般病院でもルーチンでDual Energy CTを使いたい』という医療現場の声が多かった」と開発に至る背景を紹介した。森氏は「これまで培ってきたイメージングテクノロジーを生かして、より正確な診断とよりリスクの小さい治療に貢献していきたい」と今後の製品開発にかける思いを述べた。
★同社ITEM2015ブース展示製品の速報レポートはこちらから
 
特別講演1では、渡辺弘之氏(東京ベイ・浦安市川医療センター)が「超音波3D経食道プローブと心臓弁自動解析がもたらす臨床有用性-治療領域への貢献-」と題し、経食道三次元心エコー図検査の重要性を説いた。高齢化に伴い弁膜症は増加傾向にあるが症状は様々で、「健康な高度弁膜症」と呼ばれるほど症状が顕在化しない方もいるため「正確に診察して適切な手術時期を決めるのに有効なのが三次元エコー」だと渡辺氏。「経食道三次元心エコー図検査はTAVIにおいて人工弁のサイズを決定するために有用。リアルタイムで弁の動きや病変部位、弁輪形態なども見ることができ、外科医と病変部分の情報を共有できる点もメリット。安全で的確な治療に貢献できる」と締めくくった。
 
特別講演2の今井 裕氏(東海大学医学部学部長)と丹羽 徹氏(東海大学医学部専門診療学系画像診断学准教授)は「Dual Energy Imagingの臨床有用性―治療領域への貢献―」をテーマに講演。低・高電圧CTの融合画像、仮想単色CT像、石灰化・骨除去画像やヨードマップ、結石の性状解析など、Dual Energy CTでしか得られない臨床例を示した。「Dual Energy Imagingは、人体内のきわめて僅かな変化を鮮明に描出する技術。次世代の画像診断の基盤となり、真の個別化医療の実現のために重要な技術」と説いた。

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