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ITEM2014 Report (ITEM in JRC 2014 国際医用画像総合展):
2014.04.15

 最新PET画像再構成ソフトウェアで、PETとCTを一体化したPET/CTの最上位機種であるDiscovery PET/CT 610/128スライス及びDiscovery PET/CT 710/128スライスに搭載可能である。4月より販売開始。
 PET検査では、がん細胞のグルコース代謝量を薬剤の分布量から定量情報(SUV)として数値化することが可能であり、SUV値によって治療効果を簡便に確認でき、また治療計画の立案が可能となる。しかし近年主流のPET逐次近似画像再構成法では、演算を繰り返して正しい画像データに近づけるために繰り返し回数を多くすると、同時に画像中のノイズを増幅させてしまうため、「画質」を優先して、正しいSUV値に至る前に“演算数”を制限せざるをえなかった。しかし、同製品では、演算の繰り返しを多く行ってもノイズが増大しないよう、ノイズをコントロールするための新たなアルゴリズムを開発。これによって、従来相反関係にあった「画質」と「定量値」の双方が向上、一貫性のあるSUV値を提供でき、PET検査による継時的な治療効果判定が可能となった。