【JRC2014参加レポート】 「下肢- 荷重関節撮影における撮影技術(足関節・足部X 線計測に必要な撮影法)」 北川 久先生(東京慈恵会医科大学附属第三病院)より

ITEM2014 Report (ITEM in JRC 2014 国際医用画像総合展):JRC & ITEM 2014 参加レポート
2014.04.15

4月11日(金)14:50~15:50(Annex Hall (F203+204))教育講演5(放射線撮影分科会(一般))
「下肢- 荷重関節撮影における撮影技術(足関節・足部X 線計測に必要な撮影法)」
「奈良県立医科大学附属病院 安藤 英次」

 
当院でも荷重時足関節撮影を行っていますが安藤先生の講義内容を改めて拝聴して撮影する際の注意点や中心点や撮影時のこだわりを勉強させていただきました。やはりこの分野におけるポイントは「立位荷重時における信頼性と再現性そして患者が安心して安全に撮影」のポインになるかと思います。今後、高齢化社会により一般撮影の患者も高齢者のOA疾患が急増し骨折脱臼でない関節面の状態を観察する荷重撮影が必修となると思います。立位撮影の安全性に撮影するポイントは撮影時に転倒が発生するリスクの高い片脚立位でなく安藤先生は片脚に比べ動揺が少なく安全な両脚立位を推奨すると考えています。整形外科の推奨する荷重撮影は完全な片脚立位で検側の片方に荷重量が100%かかる肢位となります。撮影現場での片脚立位は下肢に疾患がある患者や高齢者にとって転倒による危険性が高い撮影肢位なると思われます。片脚立位は下肢に疾患のある患者での転倒リスクタイムがリハビリ学会などでは4.9秒と言われています。この数秒経つと転倒する危険な片脚立位は、転倒する前でも体撞が発生し体が大きく揺れるはずです。両脚立位に比べ片脚立位は体動や転倒から最適な撮影肢位とは言えないです。転倒の少ない安全な撮影体位として両脚立位の選択は安定した撮影体位により動揺が少なく再現性に優れた肢位となります。再現性は統一した幾何学的X線条件が求められ、再現性による画質の信頼性が必然的に伴う。そこで安全性のある撮影肢位は再現性のある画像を臨床医に信頼のある画像を提供すること考えておられ私も同感でありました。
詳しい内容は写真1の参考書をご覧下さい。
 

写真1