【JRC2014参加レポート】 第62回放射線撮影分科会ワークショップ-より良い撮影技術を求めて(その120)-「小児CT 撮影について再考する」 富田博信先生(埼玉県済生会川口総合病院)より

ITEM2014 Report (ITEM in JRC 2014 国際医用画像総合展):JRC & ITEM 2014 参加レポート
2014.04.14

62nd. Radiation Imaging Section Theme B(CT)/第62回放射線撮影分科会 

 
テーマB:CT
4月13日(日)10:00~12:00(503) 放射線防護分科会共催
座長 藤田保健衛生大学病院 井田 義宏
(医)あかね会 土谷総合病院 舛田 隆則
「Pursuing better imaging techniques in radiology: No.120, Again, what is children’s CT?」
ワークショップ-より良い撮影技術を求めて(その120)-
「小児CT 撮影について再考する」

 
本セッションは「小児CT 撮影について再考する」というテーマにてパネリストよりそれぞれ、小児CT検査における撮影パラメータと被ばく低減技術、頭部領域の撮影における目的別撮影条件に関して、胸腹部領域の撮影における目的別撮影条件、小児CTの診断参考レベル(DRL)について示され、その後フロアーより総合討論という形式で行われた。
ここでは、DRLはあくまでも診断参考値であり、各施設での診断に際しそれに即した線量であることは前提であり、規制値ではないことなど、このDRLに関することが詳細に、わかりやすく解説された。又、我々の一番興味のある小児撮影のための標準化(案)では管電圧120kv、SD8程度(体幹部)が提示された。フロアーからは、「SD8に関して」再構成関数やスライス厚の再考によりSD10程度でもよいのでは?管電圧は120kvにとらわれず低電圧使用に関しての見解は?など挙げられたが、パネラーからは、全国の色々な施設がある中、標準化(案)を考えるうえで、まずはこのように提示したが、今後更なる検討も必要であるとのコメントがあった。今回の内容は自施設においてのプロトコル構築や再考に関しても十分に参考になったと考える。小児撮影における線量の適正化は、大変重要な課題であり今後の報告にも期待したい。